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格安LCC Jetstarのフィリピン線を使ってみた感想 二度と使わないであろう・・・

とういうことで、無事にフィリピンから帰国したわけだが、帰りもマニラ空港からJetstar Japanを使った。

行きの成田からのフライトでは、成田空港のLCC専用ターミナルについて色々想う事もあって記事にした。下の記事だ。

記事にも書いたが、チェックインカウンター要員が足らず、チェックインするだけで1時間以上並ぶ長蛇の列。結果的にその混雑で出発が1時間以上の遅延。オンラインチェックインしたにも関わらず、全員がカウンターでチェックイン必須とのこと。これはJetStar Japanの決まりのようだ(空港職員に聞いた話)。

時間通りに予約した人数のチェックインを捌くのは、格安LCCであろうと、当たり前のこと。それができないジェットスターにはすでにこの時点で大きなマイナスポイントがついた。

 

そして帰国フライトでまた腹立たしい事が発生!

飛行機に乗る際に、セキュリティ確保、セキュリティチェックの大事さは理解している。

ハイジャックやテロに遭うのは、もちろん御免だ。

最近は特に、液体の機内持ち込みには非常に厳しいチェックがされる。これも是非厳しくやってもらいたい。安全のためだ。

一般的には、ほとんどの空港では、チェックイン後に、厳重なセキュリティチェックを受ける。手荷物のX線チェックや、ボディチェックなどのあれだ。そして、液体関係もここで厳しいチェックを受ける。ペットボトルの水などは持ち込めない。もし間違って持っていたら、ここで捨ててしまうか、飲んでしまうしかない。

しかし、このセキュリティチェックをパスして、出国手続きを済ませれば、免税店などがある搭乗口フロアーになる。ここでは、食事もとれれば、食料や飲料水を買うことも可能だ。そして、その飲料水は機内に持ち込むことができる。

このフロアで販売されている飲料水はチェックされて、安全なものしか販売されないように管理されているからだ。

現時点では少なくともこれが世界標準であろう。出国後、搭乗までに購入したペットボトルや免税品は機内に持ち込める。そうでなければ、そこにある店で買ったものが無駄になってしまう。

 

 

さて、今回のジェットスターでマニラ空港から帰る時の出来事である。

空港のセキュリティチェックをすべて済ませ、出国手続きも完了。時間があったので、免税店やレストランで時間をつぶす。

ジェットスターでは、機内での飲み物、食べ物はすべて有料なので、最低限必要なものは、事前にここで買って持ち込むしかない。ちなみに、機内で水のペットボトルを買うと、250円+税金をとられる。

お酒(ビールなど)については、酒量管理のため、機内持ち込みしたものは機内では飲まないように注意事項が記載されていた。機内持ち込みを禁止するものではないが、機内で飲むことはダメということだ。これも実質どうやって酒量コントロールをするのか疑問ではあるが、まあ、理解できないことはない。

実際、成田から出発する際には、サンドイッチなどの食べ物と、水のペットボトルを買って機内に持ち込み、何も問題なかった。

 

マニラ空港でも、同様に免税店エリアでサンドイッチと水のペットボトルを買って搭乗口に向かった。

すると何か長蛇の列。

ジェットスターの搭乗口の待合室の入り口に、臨時のチェックカウンターのようなものが設置されており、そこで手荷物検査をされているのだ。

多くの人が水のペットボトルを没収されているようだ。かなり念入りに(空港のセキュリティチェックゲートでもそこまで中身をチェックしないだろうというぐらい・・)手荷物の中をチェックしている。

自分の場合も、手に持っていた水のペットボトルは持ち込みできないと言われて、結局、その場ですべて飲み干すことになった。

すぐそこはもう搭乗口である。あとは乗るだけ。その時点で、最後の水チェックをしているのだ。

どう考えてもおかしい。

係員に聞くと、ジェットスターからの依頼を受けて、その通りにチェックしているという。

このような直前チェックがあることは何も通知されていなかったし、それは多くの人が水を没収されていたことからも自明だ。

少なくとも、ほとんどの乗客に知らしめる行為もなく、水の購入が許されている空港内の場所でかった水の持ち込みを禁止するというのは、完全に納得できない。

では、免税店で買ったお酒はどうなのか?チェックしているかと言えばチェックしていない。水のペットボトルだけだ。

高いお金を出してかったお酒を持ち込むなとしたら暴動が起きるので、安い水のペットボトルはチェックするという事にしか見えない。

行きの成田ではOKで、マニラではダメというのも理解不能だ。

しかし、それ以上、その現場ではどうにもできない。水は飲み干し、しぶしぶ搭乗したのである。

 

 

今回は、幸いにも出発遅延はなかったが、CAの態度もひどいものだ。出発前の座席チェックで、少しでもリクライニングが倒れて見えようものなら、鬼の首を取ったかのように、戻せ戻せの連呼だ。

座席もへたってくるので、意識的に背もたれを倒さなくても、少し後ろに傾いてしまっているのは普通にある。そういう事もあるから、少しは丁寧にシートを戻してくれと言えばよい。

他のエアラインでは、「お客様~、シートの背もたれをお戻しくださ~い」ぐらいの感じだろう。

ジェットスターのやり方は「戻せよ、戻せ、早くしろよ・・・」という態度である。

とにかく事務的であり、強権的な態度だ。おまえら、安い料金で乗ってんだから、色々贅沢言うんじゃないぞ。こっちに手間かけさせんじゃねえぞ! そう客にわからせろ!客に文句を言わせるな!という会社の教育があるのではないかと勘繰りたくなる。実際にそうなのではないか?

 

帰国後、ネットで調べたところ、同じ目(直前の水ペットボトル廃棄)に遭遇した人が、ジェットスターに問い合わせたところ、回答があったとのこと。

内容は、フィリピンのマニラ空港のセキュリティチェックは信用できないので、ジェットスターの判断として、搭乗前に独自でチェックしているとのことだ。これによって、水の持ち込みは完全に禁止される。しかし、無料の水を機内で提供することはしない。必要であれば、水を機内で買って飲んでくれ。薬を飲む必要がある人などの場合も同様で、持ち込みは認めない。機内で水を購入してくれ。

との内容であった。

いかがだろうか?あまりにひどい内容ではないか?

ちなみに、他のエアラインはこのような事はしていない。

 

そもそもジェットスター航空とはどんな会社なのか?

ここまで来ると、どんなに安くても、この会社を使いたいとは思えないが、逆にどんな会社なのか知りたくなる。

ジェットスター航空は、オーストラリアのカンタス航空のLCC会社(完全子会社)だ。

マニラ線は、ジェットスター・ジャパンが運航している。このジェットスター・ジャパンは日本航空・カンタス・三菱商事により設立されている。

ネットで評判をチェックしてみると、両極端に別れるようだ。

価格が安いので、とにかく満足だ。何も期待していないので問題ない。というプラス派と、

対応や係員、乗務員の態度など我慢の限界を超えているとのマイナス派だ。

 

確かに、これまでの飛行機利用における乗客に対するサービスは過剰なものがあったかもしれない。しっかりサービスしてくれる事で、乗客側が図にのってしまう事も多かったのではないか。ルールを守らずに、その尻ぬぐいをエアラインが負うことは必ずしもフェアではないだろう。

そういう意味では、エアラインビジネスは、もう少し、普通の交通手段として対応・サービスに変化するべきであろう。飛行機がもはや当たり前になった時代に、CAは花形ではなく、安全な運航を図るために必要な要員としての比重が高くなるべきだ。

まるでバスに乗るように、電車に乗るように、飛行機を使う。エアラインや空港の職員は、お客を神様と崇めるのではなく、安全に目的地に運ぶことに集中する。

LCCは、それでいいのだと思う。

できるだけ不要なコストをそぎ落とし、安い価格で目的地に飛べれば、それで満足なのである。

 

ただし・・・・

前述のように、カウンターを減らし過ぎて、出発時間が遅れてしまうとか、十分なアナウンスもなく命の維持に必要な水分の持ち込みを完全に禁止するとか、人を不快にさせるレベルの態度をとるとか、最低限のコストまで削減して利益を確保しようとする会社を信じることはしないし、その会社の飛行機に命を預ける事はしない。カウンターが減ってフライトが遅れても死ぬわけじゃない・・・はそうかもしれないが、それを改善することにコストを払わない会社の仕組みや体質そのものが問題なのだと思う。そういう会社は、命に係わるところのコストもカットしているのじゃないのか?・・・そう疑われても仕方がないのではないだろうか。

 

LCCに対する評価は人それぞれであろう。

安くても、整備にお金をかけないエアラインには誰も乗らないだろう。エアラインとしての最低限の線引きをどこに置いているかを、各人で見極めたうえで利用を判断する必要があるのではないだろうか。

繰り返していうが、自分は、ジェットスター・ジャパンという会社を二度と利用することはない。

     
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