サイトアイコン 早期退職 : 3人家族の退職金生活

再び無職になってみた その後

さて、11月に勤め先を退職し、2度目の無職になって約2か月が経過したのだ。現在の状態をここに記録しておこう。

最初の無職状態は、昨年の4月から11月末まで、8ヵ月間続いた。その後1年間再就職先で勤め、この11月に退職し、現在に至るという流れである。前回の無職時は、新しい生活の立ち上げや、新しい収入源の確保(不動産投資、株式投資、事業投資、ネット収益化など)、新しい人脈の形成など、いろいろ精力的に活動して日々を過ごしていた。このブログを立ち上げたのもその時である。

結果的には、いろいろ試した事も継続できず、再就職とともに消滅したものがほとんである。再就職すると、そういう活動に力が入らなくなる一点集中型の性格や、物事を長く地道に継続できない性格もあって、すぐに諦めてしまうのである。分かっているが、変えられないのだ。

 

今回は、まだ2ヵ月経過とはいえ、新しい事を始める気力もなく、やりたいと思う事だけをやる日々を過ごしているのだ。それがどうにも心地よい。

以前のように、何か新しい収入や活動を始めなきゃ!という使命感というか、焦りというか、プレッシャーは今回はない。どうせうまく行かないからだ。世の中がコロナ一色という環境も影響しているかもしれないが。

Uber配達業も、あ~体がつらいなぁ、今日は働きたくないなぁ、と思う時は働かない。今日の収入はゼロになるが、お金のために、働きたくないのに働くという現役時代には当たり前のオブリゲーションから、完全に自分を解放している。完全自由状態である。

会社勤めを辞めて、一番幸せを感じるのはこの点である。やりがいのある仕事でも、体がつらいとか、昨晩の酒が残っていて、今日は仕事に行きたくないと思う日は少なくない。それでも、会社勤めでは、そうそう休むこともできない。このストレスがまったくない事が、今はとても心地よいのである。寒い朝に布団から、抜け出す必要がないのである。そして、それを、引け目に思う相手も、理由も存在しないのだ。

 

この状態が続くかどうかわからないが、今はこの、したいと思うことだけをして、何もしない事に引け目を感じない生活を謳歌している。あれ?これは少しづつ死んで行っているという事なのかと不安がないわけではないが。そうでない事を願う。

朝は早い。4時、5時には目が覚め、ニュースチェックなどをしたら、10時までは昨晩録画したTVを見たり、プラモデルを製作したりして、だらだら過ごす。妻が作ってくれる朝食を一緒に食べる時間も楽しい。

Uberやる時は10時ごろから2~3時ぐらいまでが労働時間だ。この時間は肉体単純労働に超集中である。

一旦帰宅し、遅い昼食をとりながら、メールチェックしたり、TVみたり、プラモデル製作したり、雑用したりして休憩。気が向くと、5時から7時頃まで夜のUberタイムとなる。

夜の部も働くと、かなり体がきつい。ゆっくりお風呂に入ってビールでも飲んだらすぐに眠くなり、そのまま寝たい時にベッドに入るのだ。

朝の4時に戻る。

 

Uberしない日は、妻と外食したり、買い物したりだ。その日の気分で、働くのか、だらっとするのかを決める。オブリゲーションフリー状態になるには、あらかじめ事前に予定しないという事が重要だ。予定したことを(例えば明日はUberしようとか、明日は何しようとか)しないと、真面目な自分は何故か後ろめたさを感じてしまう。損な性分である。

最近は暇な時間をAmazonの海外ドラマを見て過ごすのが好きだ。欧米のも良いが、中国や韓国の作品にもすばらしいものがある。

今見ている中国ドラマは、純粋に人を想い合う人間関係を描いているのだが、その中で静かなBGMとともに、古い漢詩が読まれる下りがあり、号泣した。BGM効果もあるであろうが、心に染みる言葉であった。もちろん、日本語に訳されたものだから、原作とはニュアンスなどが変わっているのではあろうが、単純に日本語の詩として聞いても心に染みる。ある人への愛情を言葉にするのは難しいが、60歳も目前となった今、これからは、妻や家族に対して、こういう愛情を持って接していける生き方をしたいものだと、何度も読む。記録したいので、ここに残そう。

 

君に捧ぐ愛は
君の高い枝を這う カズラのようではなく

君に捧ぐ愛は
愛を知り初め さえずり続ける小鳥のようでもなく

泉のように清らかな慰めを送るだけでも
高峰のように気高さを引き立てるだけでもない

陽光の温かさ
春雨の優しさ
それではまだ足りない

私は一本のキワタの木
高い木となって 君の傍らに立とう

地の下にむぐらせた根をしかと絡めて
雲に伸ばした葉を重ね合う

風が吹くたび
心を通わせる
誰にも分らぬ二人だけの言葉で

君の力強い枝は刀のようで
槍のようで矛のようで

私は赤き花を咲かす
深いため息のごとく
燃える松明のごとく

北風も嵐も雷鳴も
共にしのいでいこう

霧を もやを感じ 虹を見て
喜びを分け合おう

たとえ永遠に分かたれても
生涯互いを頼む

これこそ大いなる愛
貞節を誓った愛

たくましき君の体だけでなく
君が守りし場所
君の足下の大地をも愛す

 

     
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