フィリピン移住  生活の糧

 

老後や退職後にフィリピンに移住する場合、どうやってフィリピンでの移住生活の費用を確保するかが、やはり大きな問題である。

いろいろな方法があるし、考え方はひとそれぞれであるが、ざっと考えると、

  1. これまでに十分な貯蓄があり、それを切り崩せば、死ぬまでの生活に困ることはない
  2. さらに年金などの定期収入があるので、それらの日本での収入を含めて、生活に困ることはない
  3. フィリピンでなんらかの収入を得て暮らさなければならない
  4. 特に決めてないけど、まあ、なんとかなるさ

こんな感じだろうか。一番フィリピン移住に向いているのは、4番目の方かもしれない。ローカルになじむであろう。

1番目、2番目の方はうらやましい。十分な蓄積があれば問題ないし、それに合わせた生活をすればよい。ただ、やはりただ貯蓄を切り崩して、減っていくだけどいうのは不安なものである。あと何年生きるかわからないし、病気などで大きな出費があるかもしれない。

実際に使うお金と、フィリピンの物価上昇がダブルで、貯蓄を減らしていくのである。

こういう状態にやはり不安を感じる方は、フィリピン移住後も、現地で収入を得る方法を準備するのが良いであろう。

前にも書いたが、自分の場合は、日本食レストランの開業を進めている。これは収入という目的だけではなく、やはり移住の先で、何かやるべき事、目指すもの、居場所、総じて「生活の糧」を持ちたかったからである。完全老後ではなく、60歳から第二の人生の形としての移住を選択する場合には、仕事であれ趣味であれ、日々、自分の時間を何に使って満足感や充足感を得るのかを考えるべきであろう。

移住することそのものが目的ではなく、移住した新たな地で、どのように満足できる人生の時間を過ごせるか・・・・が本質なのであろう。

 

自分の場合は、このレストランを仲間やファミリーと立ち上げて、安定させることが、目下の日々の目標になっている。

上の写真は、2階の個室の部分だが、やっと掃除が終わって、テーブルと椅子を仮置きすることができた。個室の入口にはこちらで製作した暖簾もかけて、なかなか雰囲気が出てきたのである。とてつもなく苦労しているが、こういう出来栄えを見る瞬間が堪らない。一番奥がVIPルームになっており、完全密閉で、掘りごたつ、大きな8人部屋だ。その手前には、暖簾仕切りの個室が並ぶ。中央と右側サイドにはオープンテーブルのエリアだ。

小さなレストランであるが、一から立ち上げるのは本当に大変である。それもフィリピンという、いい加減な国でだ。

こんな小さい店でも、ピークでは30人以上のコックさん、ウェイトレスさんが働くことになる。写真の従業員のためのロッカーだ。これを30人以上分用意しなければならない。中国製の安物だが、新品で20000円する。これが2個必要だ。そういうお金がどんどんかかるのである。

フィリピンも諦めムードが大きくなっており、外国人受け入れの開国も2月には予定されているとのことだ。日本からフィリピンに入国するときのホテル隔離も撤廃された。すぐに自宅に帰れるのである。

昨年末からすごい勢いで増えたオミクロン感染者も、自宅での静養や隔離が完了し、街にまた戻ってきたようで、最近また人が増えてきた。このぐらいの感染力と症状だと、もう全体的な行動規制によって、感染拡大を防ぐのが難しいのは容易に想像できる話である。

選挙対策のようだが、いまだに具体的な規制緩和を行わず、意味のない厳しい制限を一部の職種に強要し続ける日本というのは、本当に何を考えているんだろうと思うばかりである。

     
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