アリイ 1/32 オーナーズクラブ ’65 TOYOTA SPORTS 800 S800の完成なのだ。
前回の記事は、ボディの塗装およびクリア塗布まで行った。
1/32スケールだし、古い車種なので、あまりピカピカにするのもおかしいので、クリアはできるだけ薄く塗った。しっかり1週間乾燥させた。
研ぎ出しも軽く、細目のコンパウンドを使って、さらっとやった。
このタイミングで、スジボリ部分に墨入れ。1/32で精密感を出すには、このスジボリが大事なような気がする。決して、自分が上手にできているわけではないのだが・・・涙
ヘッドライトなどのクリアパーツを取り付け、写真は、ヘッドライトのクリアパーツの裏に、ミラーフィニッシュを張り付けて、反射するようにしたもの。
出来上がりはこんな感じになる。
ウィンドウの枠をシルバー(ミラークローム)で塗装したが、実車では、写真のAピラーの部分はボディ色で塗られているようだ(説明書に指示はないが)。マスキングしてボディ色を塗装。
リアの窓枠部もマスキングして、ミラークロームで塗装。やはり写真にとって拡大されると、荒が目立って恥ずかしい。1/32は特に目立ってしまう。
リアランプのクリアパーツを塗装しようとしたところ、左右あるパーツのうち、左のパーツは完全に成型不良で、モールドがつぶれてしまっている。もはや不良品のレベルだ。極めて小さいパーツなので、うまく塗分けなどできそうもない。
とりあえず、上下にクリアレッドとクリアオレンジで塗り分けして、外周のメッキ部は、ミラーフィニッシュを細切ったものを貼ってみた。なんともガタガタな出来だ。
アリイの1/32は、このあたりは自分でやらないといけない。難易度がとても高いのだ。
ここでさらに問題発生。
フロントのウィンカーのクリアパーツ。左右1個づつのパーツをまさに接着しようと思って、2秒前まで机の上に置いてあったのは間違いないのに一瞬で消えてしまったのだ。
机の上、床など大捜索したが見つからない。赤で塗装してあるので、目立たないパーツではない。一体どこに消えてしまうのだろうか。
2秒前にあることを確認していたのに。プラモデル製作していると、時々こういう事が起きる。異次元空間にでも行ってしまうのだろうか?どうしても見つからないのだ。そして、その後、どんなに部屋を掃除しても出てくることはない・・・・
さすがに、片方だけしかウィンカーがないというのはかなりおかしい。仕方ないので、お湯丸君で型を取り、レジンを流し込み、紫外線で硬化させ、再生したのだ。
こんな感じで再生された。周囲のバリをとって塗装すれば、まあ、なんとか使えそうだ。
左がオリジナル。右が再生パーツ、未塗装状態。
車体にとりつければ、こんな感じ。
なんとかごまかせた事にしておこう!
あとは残りの部品を取り付けておしまいだ。
いよいよ完成である。
今回は、ダイソーのディスプレイケースにちゃんと飾ろう。
車体にこんな感じでアクリル棒を接着。
台座に穴をあけて、そこにさして、ゴム系接着剤でアクリル棒と台座を固定。
これで、飾っておくだけなら十分だ。輸送するには、もうちょっと強度が必要にも感じるが。
さあ、完成である。
ディスプレイケースに入れるとこんな感じ。キットの箱から切り出した銘板をケースに接着。
ヘッドライトの周囲のメッキも、モールドがあるわけでなく、表現が難しい。マスキングしてメッキ塗装もありだと思う。迷ったが、今回はハセガワ ミラーフィニッシュを細切りして貼り付けた。近くでアップで見たら、とても見れたものではない。
ボディ全体感はすこし色あせた感じが出ただろうか。
1/32スケールでは、あまりクリアを厚くしてピカピカにすると、なんとなくおもちゃ感が増長される気がするのだ。
前後ライトのメッキ枠取りの表現が一番の肝だろうか。ここがガタガタにしか仕上げる力量がない自分のレベルでは、やはり精細度、精密感を出すことはできない。
部品の合いは、大変よく、組み立てに苦労するところはなかった。リアランプの成型不良などの問題はあったが、なんとか最後まで、投げることなく仕上げたのは、少しは経験値が上がってきたかなと、これも自己満足である。
1/32スケールモデルは、展示の場所もとらないし、そのサイズがとてもかわいい。是非とも、新しい設計で、高い精細度、精密感を意識した、プレミアム1/32キットを発売してもらいたいものだ。作っても、飾っても、楽しめるのではないか。
久しぶりの1/32キット、楽しかったのである!