2019年3月31に57歳で早期退職。それから2ヵ月が経過した。前回に引き続き、早期退職後の状況をご報告したい。
前回の1ヵ月経過のご報告はこちらだ。
この記事で申し上げたいこと
早期退職後 1ヵ月を経過しての総括・感想
ブログを訪れて下さる皆様への心よりの御礼
新しいブログ企画への挑戦
 […]
早期退職後2カ月を経て思うこと。早期退職して後悔はないか
まだたった2ヶ月というのが信じられない
前回も申し上げたが、やはりあれからまだ2ヵ月しか経っていないというのは信じられない。
4月に比べて、5月は若干、時の流れが速くなった気はするが、それでも現役時代に比べたら、雲泥の差だ。
ぼ~~~っとしているから、1日が長く感じるのだ・・・と思われる方もいらっしゃるだろうし、それはある意味正しいのだと思います。5月の活動を中心に、この2カ月間で何をしたのか、振り返っていきたいと思います。
退職金節約生活について
このブログの大きなテーマの一つは、
いかに無駄なお金を使わずに、退職金を含めた資産を効率よく食いつぶしながら、できるだけ減らさないように生活するかである。
このブログでも何度か報告したとおり、出費を可視化することで、意味のない無駄遣いをしないようにコントロールできている。まあ、現役時代のように、ちょくちょく外食したりするような事がなくなったのが大きい。
大型バイクは一旦は売却したので、保有している移動手段は原付2種バイクだけ。車はこの10年ほど所有したことがない。普段の生活で車を所有してなくて困ることはまずない。車が必要な時は、ニコニコレンタカーで6時間2300円だ。近くのガソリンスタンドが代理店になっているので便利なのだ。
車でなにか儲けられる可能性があるなら今後購入するかもしれないが、それ以外の理由で自家用車所有の固定費(駐車場、税金、車検、保険)を増やすというのはもはや考えられない。もちろん、都心部に住んでいるからであるが。
地域や家庭環境によって一概には言えないのだが、一度、自家用車を持たない生活を考えてみられてはどうだろうか。今の生活のまま車を手放すと考えたら答えはNOに決まっている。自家用車ではなく、電動自転車、バイクを使う生活スタイルそのものに変えることができるかを考える必要がある。浮いたお金で、iDeCoでもやれば、将来大きなお金になって返ってくるのだ。検討の余地はあるだろう。
クリーニングに定期的に出したり、スーツを新調する必要もないし、宴席で部下にご馳走することもない。思った以上に、退職後無職の生活というのは、コストがかからないものである。
基本的な1ヵ月の生活コスト目標は20万円。まだ若干オーバーしているが、引き続き目標達成に向けて努力していくのである。
退職金投資生活について
生活コストと投資状況については、以下の別記事に詳細に書いたので参照して頂ければ幸いである。
まだ退職金を入手してから3週間程なので、具体的に投資活動は開始していない。いろいろ準備中だ。
明らかに景気減速中なので、もう少しトレンドが見えてきてからで十分である。以前からやっていた短期での値幅取りを目指した株遊びは継続中だ。
元々、投資系の才能というか、感性というか、運というかは全く無い方なので、やはり慎重になっている部分はある。
7月からは徐々に具体的な活動が始まる見込みだ。準備中含めてやっているのは、
- 国内ワンルームマンション、アパート投資(6末に新規物件1件、決済予定だ)
- 海外株式投資(ベトナムETF VNM, S&Pブル3倍SPXLをドル建てで運用中。状況次第で買い増し予定)
- 国内株式投資(高配当銘柄の長期保有に切り替え済。Orix,日産,JFEなど分散保有。8977阪神阪急J-REITにシフト)
- ソーシャルレンディングは現状レベルで様子見。追加投資なし。
- ラオス、フィリピンのTime Saving Account(定期預金)を準備中。ドル円105円待ち。
- フィリピンのコンドミニアム投資は6末に現地に行くので、物件チェック後に判断
だいたいこんな領域への投資を実施、計画中である。しかし、景気減速(最近のぬるま湯相場のピークアウト)すれば、どれもある程度のマイナス影響を受けるであろう。とにかく急がないことを肝に銘じている。
いろいろ経済の不確定要素があるのであれば、資産の半分ぐらいをフィリピンの銀行にあずけて、日本よりはるかに高い利子で暮らして行く方が、元本保証だし、全確実なんではないかとも思い始めている。
自営業・自立準備について
再就職については、かなり厳しい状況である。57歳というとんでもなく中途半端な年齢では、仕事を見つけるのは大変厳しいのが現実だ。
ほとんどの求人は、基本的には59歳未満が条件。60歳定年でその後は再雇用の道はあり。的なものが大半だ。
こういう求人に対して、58歳になろうかという筆者が応募して普通、受かるはずがない。
そうなると、シニア的な働き方(パートだったり、正社員でないもの)で妥協するしかない。
いろいろ再就職の道も当たってはいるが、かなり厳しいのが現実であることは、お伝えしておきたい。
そうなると、やはり自立・自営の準備も進めておきたい。
外国人向けサービスをコアドメインとする小さいサービスビジネスを準備しているが、なかなかこちらもハードルが高い。
特定技能ビザ関連の支援業務は、個人レベルでの活動では限界があり、もう少しハードルを下げざるをえない。
いずれにしても、家族3人が食べていける程の目途は立っておらず、こちらが最大の課題である。
退職後の手続き関連
こちらは、ほぼ一段落という感じだ。
失業保険、ハローワーク関連はいろいろ記事で報告しているが、失業認定や求職支援などハローワークを中心に順調に活動している。以下の記事などを参照して頂きたい。
この記事でわかること 早期退職後に必要な、失業手当・ハローワーク関連の手続き、制度、やるべき事 これまで、早期退職後に必要な、失業手当受給、ハローワーク関連の制度や手続き方法について、自身の実践を交えて、情報を整理し[…]
国民年金については、失業による特例免除が承認され、通知を受けた。今年の6月分までの年金保険料支払いが免除される。その後はまた7月に申請手続きをする予定だ。詳細は、以下の記事を参照して頂きたい。
この記事でわかること
早期退職後に必要な、年金(国民年金・厚生年金・企業年金・個人年金)関連の手続き、制度、やるべき事
これまで、早期退職後に必要な、もしくは、早期退職するかどうかの判断に必要な、年金関連の制度、手続[…]
健康保険は、会社のけんぽの任意継続とした。国民健康保険より安いからだ。1年後の更新時には、もしかしたら、国民健康保険に移行するかもしれない。詳細は以下の記事を参照ください。
以前、下の記事で、国民健康保険の保険料がとても高いことを書いた。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://ryo-japan.jp/retirement/archives/766/]
会社を退職([…]
個人の生命保険はすべて解約または払い止め済。
全体的にはもうやるべき手続きは完了しており、思ったより面倒な事などはなかった。
詳細なやるべき事リストを作成してあるので、以下を参照して頂きたい。
このwebページの主題なのが、早期退職、早期リタイアである。
最近はちょっと怒りニュースに走り過ぎたようだ。反省なのだ。
3/31の退職まで、いよいよあと2週間となった。まさに会社員生活35年の最後の2週間なのだ。
さすが[…]
で、結局、早期退職後の生活はどうなのか
やはり最大の不安は、収入の確保である。
65歳までは、ある程度(最低でも月20万円)の収入は継続的に欲しい。子供が完全に独立するまでだ。
前述のように、58歳での再就職は容易ではない。自立・自営の道も簡単ではない。その現実を日々実感していくと、段々に不安にはなってくる。
しかし、その一方で、この解放感とストレスフリー感は格別である。毎日の時間をすべて、自分と家族だけのために使える。
投資も肉体労働も、自分の好きなようにできる。望まない人間関係を保つ必要もない。何の忖度や打算もなく、自分にとって必要な方々、自分を必要としている方々とだけ、本音で接することができる。
こんな第二の生活、人生を60手前で味わえる、経験できたことは、本当に幸せだと感じる。しかしそれが出来たのは、現役時代にキャリアアップを諦めずに目指してきた自分の努力もあったし、それを支えて助けてくれた同僚や先輩、部下に恵まれた幸運のお陰でもある。
時々、自営ビジネスとかで大事なことは、継続することなどと言われているが、それは会社員も同じである。継続すること、諦めないこと、これなくして、どの世界でも成功することは望めない。例外もたくさんあるだろう。一瞬で成功する人もいる。しかし、それは、例外だという事、わかっているはずだ。
会社員時代と、早期退職後フリーの身分で大きく違うのは、会社員は諦めても、クビになるまではある程度の収入が確保される。しかし、退職後にフリーとなれば、諦めた瞬間に収入はゼロになるということだ。
早期退職するかどうかの判断のひとつに、何があっても諦めない心があるかどうか、それは大きなポイントではなかろうか。
現時点にておいても、早期退職の決断をしてよかったと思っている。会社員生活では全く経験しえなかった事の連続である。そして、それを可能にしたのは、現役時代の頑張りと準備・経験だ。
現在現役の方は、将来に備えて、是非在職中であっても、様々な事に挑戦し、経験して頂きたい。海外駐在を望むのもしかり、副業で違うビジネスをすることも、投資に挑戦してみることも、すべてが、必ず将来の糧になる。一番、恐ろしいことは、現状に満足して、「繰り返し」しかしない生活をただ送り続けることだ。是非、この点、考えてみて頂けると嬉しいのである。