早期退職後のお盆の時期の過ごし方 ~近況報告~

今日は8月20日である。

早期退職後、4ヵ月半が経過した、最初のお盆(夏休み)を過ごしたわけだ。

 

何度も繰り返しになるが、もう会社を辞めてから随分と時間が経ったと感じてしまうが、まだ4ヵ月ちょっとなのだ。どうやら、この時間のスピードの感覚(時間の進みが遅く感じる)は、一過性のものではないかもしれない。自由に自分の時間を自分だけの判断でやりたい事をやると、時間の進み方の感覚が大きく変わるようだ。相対性理論を実感するのだ。

この4ヵ月半、このブログでも個々にご報告してきたように、これまで会社勤め現役時代には出来なかった、いや、今までの人生のレール上では経験できなかった「新しい事」を楽しんでいる。義務感や強制感、ノルマ感なく自分がやりたい時にそれができる、というのは良い。

例えば、これまでは、どうしても、仕事を休めるお盆期間に家族旅行などをせざるを得ず、普段より高いホテル、普段より混んでいる観光地に我慢するしかなかった。

 

今年のお盆は、何もしていない。

幸か不幸か、実家は近所で里帰りは必要ない。妻の実家はフィリピンだが、お盆は関係ないし、7月に帰ったばかりである。

比較的すいている横浜・東京地区を歩き回ったり、近所の実家で昼間からビールとつまみで甲子園を観戦とか、好きなプラモデル造りとか、(あまり普段と変わりないが・・・(笑))まったりした時間を楽しむことができた。例年だと数十万円の出費がある時期だが、随分と節約できそうだ。まあ、年間で見るとどうかわからないが・・・

 

甲子園野球にはほとんどこれまで興味がなかったが、じっくりみると感動した。まあ、歳のせいもあって、感動屋さんになっている面もあるのだろうが。若者が、必死に野球に取り組み、勝負にこだわっている姿を見ると、うらやましくもあり、頼もしくもあり、他局にすると繰り返し報道されている煽り運転事件で胸糞悪くなった気持ちを癒してもらえるのである。

 

日本の運転はトロすぎる

話はちょっと逸れるが、煽り運転・暴行事件である。

煽り運転を是とするつもりもないし、大きな声で報道できることでもないことは理解しているが、個人的には一般論として、煽られる人の運転にも問題があると思っている。

国外も含めて、世界各地の道路事情、運転事情をそれなりに体験してきた感覚からすると、日本人の運転は総じて「とろい」。例えばだ、

延々と右側車線を走る遅い車たち

追い越し車線、右側の車線を、後ろが詰まっているのも構わずちんたら走っている。そして、そういう奴に限って、制限速度内で走っているのだから良いだろうと主張する。左車線が空いていても右側を走り続けるやからだ。結局、世の中には急いでいる人もいて、遅い車は左側を走るべきだという感覚がそもそも欠落しているのだ。確かに、あの日本独特の重厚な運転教習所でも、そのようなルール・マナーというのはあまり教えない。細かい運転技術ばかりを指導している。そのような運転は、実は、自らを危険に晒している実態を教えるべきではないか。交通規則という狭い視点だけで考えると、制限速度以内ならどこを運転しても良いという事にしかならない。実際の車社会の中でいかに安全に運転できるかのbig picture(全体視点)の観点が欠落するのである。

傍若無人なトラック

トラックもそうだ。どう考えても、加速も遅い、スピードもだせない渋滞の元凶が、ずっと右側車線を走り続ける。高速道路ですらそうだ。ドイツでトラックが追い越し車線、高速走行車線を走っている事など1度も見たことがない(違反になるのかもしれない)。道路事情の異なる海外と比べるのは公平とは言えないが、それでも、日本のトラックの傍若無人ぶりに対して、何もアクションがないのは理解できない。

メリハリない低い速度制限

最高速度も遅い。ちょっと前は、片側2車線の国道でも、40キロ制限とか普通だった。さすがに、50キロ制限などにわずかばかりか高速化されてはきているが、やはりメリハリがないと感じる。大きな国道などでは、もっと早く走行すべきである。逆に、細い住宅街の道で制限速度30キロになっている道を暴走する車も多く、しかしそれを取り締まるのは稀だ。せいぜい10キロオーバーぐらいしか違反金を稼げないからかもしれない。しかし、実際にはこちらの方がよほど危険だ。これもドイツであるが、制限速度域ははるかに日本より高いが、制限速度厳守に対する取り締まりははるかに日本より厳しい。

加速しない運転方法

とにかく感じるのは、日本の運転手は車を加速させない。特に赤信号からの発進などトロトロなので、通過できる台数が減ってしまい、これも渋滞の原因だ。安全運転は結構なのだが、メリハリなく、ずっとノロノロ、トロトロ運転で良いというわけではない。加速すべきはちゃんと加速するべきなのだ。これは、安全好きな国民性もあるかもしれないが、アメリカ、ドイツでは、女性でも高齢者でもキビキビと運転する人が多いと感じた。何かあれば、安全重視で、規制を増やしてしまうやり方が、社会の効率性と利便性を大きく犠牲にしてきたことは、他国と比べないと感じられない事であろう。

 

まあ、今回もそうだが、制限速度があるとはいえ、その程度の速度で高速の右側を(左車線に移れるのに)走り続けていたとしたら、それは煽りを誘発した行為と言われても仕方ないと思う。そして、この手のトロトロ無神経運転者が日本には多いことも事実だろう(統計データはないだろうが)。

暴力が悪い、という明白な悪だけを追求することだけに甘んじることなく、社会が変わるべき事もあわせて議論してほしいものだ。

 

で、近況

 

ということで、相変わらず世の中に文句を言いつつ、清く正しい甲子園球児たちに癒されていたお盆であった。中学生の娘は高校受験の勉強の真っ最中だし、今年の夏はこれで終わりそうである。正直、この立場になると、混んで高いこの時期に出かける気にはならない。むしろ、申し訳ないが、皆さん早く通常生活に戻って頂けないかなぁという感じだ。早期退職・無職者の平日特権を返してくれ!と叫んでいる。

 

世の中は夏休み気分でもあり、株式市場も盛り上がらない。市場が開いているのはまだ救いだが。先のGWのように、市場まで休みという馬鹿な状況にならなくて良かったのだ。

とはいえ、閑散市場であり、日本株の戻りは遅い。先日の記事のとおり、8月初旬から、株式投資を再開して買い下がっていたが、短期的な反発はなく面白くない。米国株はそれなりに反発して、そこそこの利益を出せているが、日本株は円高が重しになって戻りが遅い。まだ利益はマイナスレベルである。損切するかもしれない。なかなか思うようにはいかないものだ。

まあ、退職金節約生活者にとって大事なことは、決して大きな損を出さないことだ。一度大きな損を出してしまうと、それを取り戻そうとより高いリスクをとってしまい、悪循環に陥りそうだ。今持っている資産で暮らしていくのだから、すぐに生活に困るわけではない。今の資産を大きく減らさないことに細心の注意を払いながら資産運用するべきであろう。FXにしても、株式投資にしても、損切ルールは現役世代(新たな収入のある人々)よりも安全サイドに設定し厳守するべきである。

株式投資はいまいちだが、円高によって、かなり有利にフィリピンペソに両替することができた。ドル円で言えば105円台であり、今後を考えるとこれが円高ピークになるかどうは不明だが、とりあえずの目標であった105円台での両替ができたことには満足している。今、フィリピンペソに両替して、フィリピンで不動産を買い、それを売却して、またフィリピンペソを円に両替するのは、いったい何年先になるのかわからないので、円建てでの損得結果が出るのはかなり先になるわけで、現時点ではあまり細かいことは気にしていないのである。

フィリピン不動産の方だが、やはり日本の不動産取引のようにスムーズには進まない。色々な事にいちいち時間がかかる。空港近くの拠点マンションの方は、やっと決済予定が決まりそうだ。カジノ・ベイエリアにあるマンションの方は一旦キャンセルした。やっと中古マンション(オーナーチェンジ物件)の取引ができる場に参加できたので、新品購入は一旦キャンセルして、同じマンションの中古物件を買うことを検討中だ。また9月初旬にフィリピンに行き、拠点マンションの引き渡しと、中古マンションのチェックと商談に行く予定である。

投資系は、このように8月はやはり夏休みだ。9月からの盛り上がりに期待したい。

 

投資以外では、娘の高校受験のサポートをしている。一緒に、高校説明会に行って高校選びをしたり、模擬試験で不正解だった問題を教えたり、なかなか楽しい。中学生の問題ぐらい簡単に教えられると思っていたが、なかなか難しい。数学はまだしも、国語や理科などは、中学生でこんな難しいことを勉強したのだっけか・・・と思うぐらい何も憶えていない。

しかし久しぶりに教科書などを読んでみると、なかなか面白い。退職後に学校に通って勉強を始める方も多いと思うが、なるほど、その気持ちが理解できたかもしれない。投資でお金を増やす事ばかりではなく、アカデミックに勉強して知識レベルを上げることに時間を使うのも良いかもしれない。

 

そういえば8月は誕生日であった。58歳になったのである。

57歳で早期退職したら、60歳まではあっという間だろうと思っていたが、時間の速度が変わってしまったので、やっと58歳になったか・・・60歳まであと2年は意外に結構長いかも・・・と思うようになった。まだまだこれから人生は長い。何かを新たに始めることに怯む必要はない。その時間は十分に残っているのだ。

新たな仕事を持つ、自分の事業を持つ、投資で資産を増やす、新たな趣味に挑戦する、行ったことのない場所に行ってみる、新たな知識や技術を学ぶ、新しい場所に住んでみる、自分の家族の幸せを精一杯応援する、今までできなかった事をこれからも楽しんで行きたいのである。

娘が受験だったので、今年の夏休みは妻も娘も日本にいたので、誕生日を一緒に祝うことができた。やはり嬉しいものだ。ちょっと高めの和牛のお肉を買って家ですき焼きパーティーである。

 

おっと、甲子園の準決勝が始まりそうだ。ちょっと実家に行ってきます。

 

     
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