フィリピン移住  武器を買う

2月10日から開国することが決まり、また、マニラの規制もレベル2に緩和され、街には人と活気が戻ってきている。

もちろんコロナが終息したり、感染数が減ったわけではないが、雰囲気・気持ちの持ち方、の部分が大きいのではないだろうか。なんにしても、良い方向性である。

フィリピンという国は、あまり良いイメージを持っている人はいないであろう。たしかに、かなり微妙な国である。悪いところを挙げたらきりがない。根底にあるのは、やはり貧困だったり、経済レベルの低さである。貧困により起こされる問題は多い。

これは、歴史的な側面もあるのかもしれないが、プライドが非常に高く、それが侵されると、感情的に激高し報復行動に出る人も多い。カッとなって・・・というやつである。街中での喧嘩もよく見るし、人間関係でもしょっちゅうトラブルを起こしている。

誰それが喧嘩して撃たれて死んだとか、そんな話をよく聞く。一種の武勇伝になっている側面もあるかとは思うが、いずれにしても、日本で暮らすよりも何百倍も何千倍も危険であることは間違いないのである。ということもあって、武器を買ったのだ。

 

 

銃である。

以前から、こちらにあるシューティングレンジに行って射撃していたのだが、ストレス発散にもなる。エアガンなども好きだったので、本物の銃が欲しかったという子供じみた理由もある。

こんな感じのレンジである。マカティの街中にあり、簡単に行くことができる。ここは、観光客でもライセンスなしに簡単に射撃を楽しむことができる。しかし、結構な観光客価格ととられてしまった。フィリピンでは価格を表示してあるケースは少ない。人を見て価格を吊り上げるためだ。日本人だとわかると、平気で価格が2倍、3倍になったりする。

 

これからは、店の現金を運ぶことも多くなると思うので、万が一の事を考えると、丸腰というのは怖いということもあり、今回、ちゃんと持ち運びのできる銃を購入することにしたのである。

フィリピンで銃を買う方法

日本人が合法的に銃を買うことは不可能である。外国人にはライセンスが発行されない。もちろん、違法に購入することは可能であろうが、その方法を使うことは非常に危険だし、難しいであろう。違法銃を普段持ち歩くわけにもいかないし。

今回は、もちろん、フィリピン人の妻が、正式なライセンスを入手して購入したのだ。

これまでに犯罪歴のないことを示す書類などを含めて、各種書類をそろえ、ライセンス申請する。ライセンス申請する窓口を持っている銃の販売店があり、そこに申請するわけだ。その際に、尿の採取、非常に簡単な安全レクチャーも受ける(10分程度の簡単なもの)。尿の採取はもちろん薬物チェックである。

なんだかんだで、半日はかかっただろうか。とてもではないが、外国人が片言でやれる手続きではない。非常に面倒である。上の写真のように、この時も多くの人が申請に来ていた。これだけ、合法的であれ、銃を持つ人が多いということである。なんとも怖いことだ。

とにかく、無事申請が完了すれば、待つだけである。今回は、4-5週間ほどかかったであろうか。無事ライセンスが発行されたのである。

まずは、自宅に所有するライセンスが取得可能となる。その後、さらなら申請で、外に持ち歩けるライセンスを取得することができるのだ。今回は、自宅に所有するライセンスを入手したことになる。まあ、自宅に押し入られた際に自分の身を守るために・・・という人はこの最初のライセンスで良いわけだ。まあ、違法ではあるが、いざという時は外に持ち出すことは物理的に可能であるし。

この最初のライセンスがあれば、簡単に店で銃を買うことができる。店に行って、ライセンスを提示してお金を払えば良い。とはいえ、銃自体を登録する必要があるので、そこでまた1-2週間待たなくてはならない。登録が完了すると店から連絡があり、店に取りに行けば銃を受け取ることができる。家までは自分でもってかえるだけだ。これで銃の購入は完了である。

本来であれば、すぐに、持ち運びライセンスの申請が可能なのだが、今はタイミング悪く、申請ができない。というのも、今年6月にフィリピンでは大統領選挙が予定されており、そのため、6月までは銃の持ち運びが禁止されている。すでに持ち運びライセンスを持っている人が対象になるが、新規の持ち運びライセンスの申請も停止されている。なので、6月まで、申請は待たなければならず、家でニヤニヤいじるだけである。

購入したのは、System Defenseというトルコのメーカーの9mm銃である。有名なGlockのコピー品といっても良いだろう。ちなみに、本当のGlock19Xは5万ペソ(約11万円)する。こちらのSystem Defenseは7万円ほどだ。その価格差に負けた。フィリピンでの銃の価格はかなり高く、米国でGlockなどを買う価格の倍以上であろう。輸入品なので仕方ない部分はある。

ということで、無事、銃の購入は完了した。まだ一発も撃っておらず、シューティングレンジに行っての火入れは、6月まで待たなければならない。銃は家に持ち帰り、実弾は、内緒の場所に隠したのだ。夫婦喧嘩して、激高した妻に撃たれてしまうのは避けなければならないからである。緊張感の高まる我が家なのだ。

 

 

     
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