フィリピン移住計画: これは俺の事か? フィリピンで綱渡り人生 脱出老人の末路 海外での年金生活は現実的なのか

 

ふとこんな記事が目にとまった。

 

フィリピンで綱渡り人生 借金500万円から逃れた「脱出老人」の末路

 

自分の奥さんもフィリピン人だ。 早期退職して、なんとか自立・自営を目指しているのは、このブログで報告しているが、もしうまく行かなかったら、年金だけでフィリピンで暮らせばいいや!と、変な保険に甘えてしまっているのではないかと、最近心配なのである。

ビジネスに成功しなかったら、家族と一緒に暮らせていけないんだ・・・という危機感なしに、自営ビジネスなど成功できないのではないだろうか。サラリーマンの副業ではもはやないのだ。

 

さて、この取材された方の状況を記事から少し見て行こう。見るのがちょっと怖い気もするが。

 

 

今回の主人公は、吉岡学さん、56歳

げっ、年下である。1歳だけだが。 そういう意味では、まさに吉岡さんは自分。吉岡JAPANである。

もう何を言っているのか不明だ。

 

 

現地での仕事は運送系で、1日の日当が、500ペソ(約1000円)だ

奥さんは31歳年下。 フィリピン業界ではこれはまあ普通である。

もうかれこれそんな困窮生活が15年近く続いている。だが、そこに悲愴感はない。それどころかフィリピン人に囲まれながらわきあいあいと、今を生き抜いているのだ。

とのことだ。

フィリピンには、年金移住組がそれなりに住んでいる。うまく行く人も吉岡さんのようにいるが、行かない人もいる。現地の人との肌や価値観が合わない場合だ。

 

 「日本の方が生活面では快適だけど、規則で縛られる社会は窮屈だし、幸せではなかったね。今の方がずっと幸せです。幸せは金じゃない。フィリピンは少ないお金でも大勢の家族で一緒に暮らしている。そういう家族のつながりがこの国のいいところ。でも日本は人と人のつながりが薄いですよね。だから孤独死のようなことが起きるんです」

フィリピンは結構、賄賂でなんとかなるケースが多い。ファストフード店で食事している時なども、まあ、色々な事を次から次に店員に要求する。注文カウンターがあるけど、席で店員を捕まえて追加のオーダーしちゃう。店員も普通にオーダーを受ける。とか。決まったルールではなく、すべて自分と相手との交渉が物を言い、当事者がそれで良いなら良いという感じだ。

これを、いい加減な社会と感じるか、面白く自由だと感じるかで、評価が分かれるところであろう。自分は今のところは後者だ。

 

 

ロナさんは(中略)31歳離れた吉岡さんと並ぶとまるで父と娘のようである。

うちも、妻の父親は、自分のちょっとだけ年上でしかない。年齢的には、まさに親子でもおかしくないわけだ。まあ、フィリピン結婚組では、普通のことだし、一般の方が思っているほど、全員がお金目当てだから、というわけでもないのだ。

 

フィリピンへ渡る「脱出老人」たちの中には、フィリピンパブで出会った女性を追い掛ける者がとにかく多い。吉岡さんもご多分に漏れず、その1人だった。

まあ、やっぱりそうだよな。でもこれは最近はあまりない。昔は、ビザの関係でフィリピン女性は数か月で一旦帰国して、またビザをとって再来日を繰り返していたので、お店で気に入った女性にはまってしまうと、その女性の帰国を追って行ってしまう人が多かったのである。

そして、いいカモにされる人は、されてしまうのである。この吉岡さんも、頼まれるままに(前の)フィリピン人奥さんの家族に送金し、借金するまでになり、返済できずにフィリピンに逃げたとのことだ。(前の)奥さんとも結局は別れ、日本の親族とも縁がきれ、吉岡さんはフィリピンで一人生きていくしかなくなったのだ。

 

そんな最低な状況の吉岡さんと知り合って結婚したのが、今の奥さんだ。これはこれで不思議なのだ。お金もないジジイの日本人となぜ結婚するのか?

 

  「見た目は怖かったけど言葉ができるので、直(じき)に優しい人だというのが分かったの。よく冗談も言ってくれた。年齢差は特に気にならなかったわ。彼はよく世話をやいてくれる上、自分の話にきちんと耳を傾けてくれるの。逆に彼も自分の話をするし、彼といると楽しいわ」

これが奥さんの答えだ。

驚きだ。フィリピンパブ業界を混乱の極致に導く答である。

 

ただ一つ言えるのは、日本人の感覚ほど、年上男性に対する生理的な抵抗感というのは、あまりないようだ。もちろんジジイの方がお金を出させやすいから、という損得勘定が根底にあるのは基本なのだが。

 

フィリピンの年金移住組を吉岡さんが代表しているわけではないだろうが、それでも、家族で集まって、なんとか最低限の生活をしていけるたくましさというか、エネルギー感がかの国にはあるのだ。日本人から見れば、それは幸せなの?と思ってしまうし、当人たちもそれが幸せだとは思っていない。でも、そうとしか生きられないのが現実なら仕方ないじゃんと、他の人と比較して悲観的になったり、恥じているわけでもない。そういう考え方、価値観の社会や人々の中で生きていくのは、やっぱり楽なのである。

もし、日本で同じ状態であったらどうだろうか?単純には比較できないのは当然だが、怪しい老人と警戒され、変な目でみられ、侮蔑され、果たして、ストレスなく、マイペースで生きていけるだろうか?

 

RYO-JAPANにとってのフィリピン移住は、そういう意味では、たんなる自営業失敗の保険というだけではなく、どうしようもなくなったら、そういうフィリピンでの生活も(年金があるから最低限の生活の維持は終身で可能だし)結構楽しそうだし、自由でなんでもありの国だからこそ、もう一度、現地で商売を始めるチャンスもあるのではないかという期待も抱ける、第三の人生としての憧れでもあるわけなのだ。

 

というような話を5/26 1:40からザ・ノンフィクションで放映するそうだ。これは見逃せない!興味のある方、是非どうぞ!

 

     
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