再びフィリピン (5) 移住に向けて必要なもの-2

早いもので、フィリピンに来てすでに1か月が過ぎようとしている。もはや曜日の感覚はまったくなくなった。

仕事をしていないと、どうやって今日が何曜日だと認識するのだろうか。例えば、テレビ番組を見てとか、新聞を読んでとかだろうか。仕事をしていれば、当然、スケジュール確認などで予定表を見て曜日は常に認識できるであろう。

フィリピンではテレビも新聞も見ないし、勤めに出ているわけでもない。仕事と言っても定期的な何かをやっているわけでもまだないし、まったく曜日を認識する機会がないのである。あれ、今日は何曜日だったっけ?と疑問に思い、スマホのカレンダーを見て確認するという感じがほとんどである。

そもそも曜日などというのは、人間が勝手に作ったもの。四季や時間とは違い、意識する必要がなければ、そもそも不要なものなのかもしれない。

そんな話はどうでもよい。

 

さて、フィリピン移住に向けての準備の話の連載がなかなか進まない・・・

今回は、移住に向けてまず必要となる、住居とビザについてである。

もちろん、長期滞在するわけだから、安定して、安心して住める場所が必要である。セブなどの観光地に移住するのか、田舎の静かな場所に移住するのかで、住居をどうするかは異なるであろう。

自分の場合は、首都マニラ、商業都市マカティ、新興都市BGC/Bayエリア、マニラ空港へのアクセスが可能な開発途上域の高層マンションの一室を購入した。

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詳細は上の記事にあるので、参照頂きたい。

 

いろいろ住居の選択肢はあるので、必ずしもこのようなマンション(こちらではコンドミニアムという)をお勧めするものではない。日本と同様に管理費も毎月かかる(1万円ちょっと)。その代わり、敷地内のいたるところにガードマンが配備され、非常に高い安全性を確保してくれている。

写真のような共用のアメニティもある。常夏のフィリピンでは、プールが1年中楽しめるし、ジムや集会所なども完備されており、住人であれば無料で利用可能だ。

最近の日課は、午前中に1時間ほどプールで泳ぎ、健康管理に努めているのだ。まあ、いずれはこれも飽きるのであるが・・・・

目次

ビザ

住まい、すなわち、現住所が明確になり、郵便などのやりとりも可能になると、いろいろな手続きが開始できる。

まずはビザである。

コロナ前であれば、フィリピンにはビザなしで入国可能であるが、30日以内しか滞在できない。短期観光ビザ9Aを取得しても最大59日間である。移住というからには、もう少し長く滞在できる状態にしたい。

一般的な可能性としては、いわゆる退職ビザと結婚ビザであろうか。

退職ビザは、現役引退後にフィリピンで暮らすためのビザで、取得すれば滞在期間は無制限になる。フィリピン人との結婚関係なども不要であるが、ただし、数百万円の現金をフィリピンに預託する必要がある。要は莫大なお金が必要になるのだ。また、このビザを取得できる人数には制限があるようで、なかなか取得が難しくなっているようである。

結婚ビザは、フィリピン国籍者の配偶者であれば取得できる。申請するとまずは1年間の仮永住権が与えられ、1年後にまた手続きをすると、正式な永住権ビザとなる。預託金なども必要ないが、問題は、離婚すると永住権がなくなるということである。(逆パターンで、フィリピン人妻は、日本の永住権を取得しているが、これも離婚すると無効になるのだ)

今回は、この結婚ビザを申請しているのだ。

専門のエージェントに依頼すると、だいたい5万円ほどで取得できるが、取得までに2カ月ほど滞在する必要がある。申請するとパスポートを取られてしまうので、帰国できないのだ。外国でパスポートがない2カ月間というのは、なにげにリスキーな時間である。申請書類などもそれほど複雑ではなく、フィリピン国籍配偶者の出生証明書、結婚証明書などが必要になる。ちゃんと正式に結婚手続きをフィリピンで済ませていれば問題ない。面倒なのは、自分の無犯罪証明書をフィリピンの政府機関であるNBIから取得する必要があることだ。このような証明書だ。

NBIのマニラのオフィスに出向き、申請書を提出し、後日、証明書をもらいに行くなど、結構な手間がかかるし、やり方がどこにも書いていない。自分の場合は、妻に頑張ってもらったが、一人でやるとなると結構大変であっただろう・・・

これで2か月後には、まずは結婚仮ビザが取得でき、こちらで労働することも可能になるのである。

永住に向けて、大きな一歩となるであろう。

続く

 

 

     
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