【海外移住】コロナ禍の中フィリピンに行ってみた(3)

今回のメインイベントは、妻の妹の子供の1歳の誕生日祝いと洗礼式への参加であった。

集まり、パーティ好きなフィリピンの人々は、こういう行事のたびに家族とその友人で集まって、イベントを開く。場合によっては、隣近所の人々まで招待しての大きなパーティになったりする。決して豪華な何かではないが、食べ物や飲み物を持ち寄り、カラオケを用意し、夜更けまで飲んで食べて歌って遊んで騒ぐのである。

根暗、引きこもりの自分には些か荷が重い行事であるが、フィリピンの人々と人間関係を構築するには、習得すべきスキルである。

 

まずは洗礼式である。市の大きな教会で、まあ、サラッとした感じで行われた。30分ほどかけて、何やらやっていたが、自分には何をやっているのか、さっぱりである。多くの人がカトリック教徒である事も、フィリピンの文化や人々の考え方を理解するのに重要である。

洗礼式が終わると、皆で日本食レストランで食事をして解散となる。

翌日がメインイベントの1歳の誕生日パーティである。1年無事に育ったことを祝うのは、貧しい家庭も多いフィリピンでは、大切な行事であるようだ。

ちなみに、次のビッグイベントは、18歳の誕生日で、これは日本で言う成人式のお祝いとお披露目を兼ねての大きな行事のようだ。あと2年後には、娘のお祝いを盛大にやらなければならないであろう。今から不安である。

甥っ子の誕生日は、ファミリーと友人たちとで、ラグナにある、プライベートプールで祝うということだ。

ラグナはマニラから南に1時間ぐらい行った場所にある温泉地帯である。フィリピンは火山が多く、その近隣には温泉街も多く存在する。日本と同じく、火山の島国であり、結構怖いのだ。プレート上にはないのか、普段あまり地震はないようだが。

プライベートプールというのは、そのような温泉地に、いわゆるプール付きの別荘的なものが建てられていて、それを一棟貸ししているのである。

外観はこんな感じ。色々サイズがあるようだが、今回借りたのは、ゲストルームが5つある一戸建てだ。

門から入ると、すぐにそれなりの大きさのプールがある。

 

プールの奥にはパーティスペースがあり、そこにすでに、頼んでおいたイベント会社により、飾り付けがされていた。今回のテーマはパイロットのようだ。

お金を出せば、このような飾り付けや、食事のケータリング手配、パーティの司会進行。マジックショーまで、参加者を楽しませることをまとめて面倒見てくれるサービスが数多くある。

今回は、一族と友人たちで、全員で25名ほどだったか。それだけを面倒見るのは、自分たちでは大変である。第1部となる、お祝いパーティは、ある意味、イントロの食事タイムなので、手をかけずにサラッと終わらせたいのである。

 

第1部では、写真のようにゲーム大会なども恒例的にやるのだ。色々定番ゲームがあるのだが、たとえば椅子取りゲーム的なイメージである。スイカ割り的なものも定番だ。

子供も大人も、これをかなり真剣にやる。そして爆笑だ。爆笑の渦である。これは言葉がわからなくても笑えるので、自分にも楽しい時間である。

今の日本でこれやったら、しらけちゃうんだろうなぁ・・・

ゲームといっても、少額だが賞金も出ている。少額でも、お金が絡むと、真剣になるのが、フィリピン人である。これは侮蔑しているのではなく、収入の少ない一族の人に対する施しの意味合い、助け合いの意味合いが強いのである。

貧しく、苦しい状況ながらも、お祝い事があれば、ファミリーや友人たちと一緒の時間を底抜けに楽しみ、食事を振る舞い、振る舞われ、その時持っている人が、持っていない人を助けるというスタイルがまだここには残っている。もちろんそんな綺麗事だけでは済まない現実もたくさんあるのであるが。

核家族化、自分本位化、隣は何をする人ぞ化がピークに達している日本には、味わえない世界がここにはあるのである。もちろん、日本でも、素晴らしい家族・親族関係を構築されている人も多いだろうが、自分の今にはないものであり、これからの残りの人生の時間で味わいたいものだと思っているのだ。

そしてこの後、メインイベントのカラオケ大会が、深夜まで延々と続き、まさに飲めや歌えやの世界だ。フィリピン人は歌や踊りが上手い人が必ずいるので、聞いて見ているだけでもたのしくなる。

皆が疲れて寝静まったのは、もう夜明け前ではなかっただろうか。

なんとも楽しい、甥っ子の誕生日パーティであったのである。

まだ続く。

 

 

 

     
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