早期退職、退職後に最も驚かされるのが、「遅れてやってくる住民税の支払い」である。魔の6月の到来である。
実際に先日、住民税の税額決定・納税通知書が来たので、その報告をしよう。また、お得に納税できる方法があるのかどうかも検証していこう。
先日の記事で、この遅れてくる住民税の支払いについて書いた。
この記事でわかること
住民税の支払いに関する制度、ルールの基本的理解
早期退職を含む退職後の翌月の給与明細で請求されるお金に注意ですべき点
退職月によって変わる、住民税の払い方
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記事の中で住民税がなぜ遅れて支払えと言ってくるのか、住民税徴収の仕組みを紐解き、ポイントを整理した。復習すると、
上図のとおり、住民税の支払は、6月から翌年5月までの1年間が支払いサイクル(上図緑の四角部分)になっており、
その支払いサイクルで払う住民税は、2018年1~12月の年収に対するものなのである。ばっちり働いていた時期だ。
ということで、退職後の2019年6月~2020年5月の住民税支払いサイクルには、フルの住民税を支払う必要があり、それが退職後の無収入の状態の時に「払え!」と通知が来るので、精神的なダメージがものすごいのである。
住民税をお得に払う方法
通知された書類によると、一括で1年分を納めるか、4回に分割して納めるかを選択できる。
ただし、一括で納めても、割引はなく、4回に分割する額と同じである。一括で納税する場合には、6月一杯までに納める期限がある。
もちろん、ポイント還元が期待できるクレジットカードで払いたいところであるが、これは自治体によっても異なるようだ。クレジットカード払いできるかどうかは、自分の管轄の自治体に確認するべきである。
残念ながら横浜市は、クレジットカードでの支払いをやっていない。信じられない。横浜市とあろうものが・・・お隣の川崎はやっているのに。
ただ川崎のホームページを見ると、クレジットカード払いをすると、税額1万円ごとに70円+消費税のシステム利用料がかかるということだ。外部の決済代行会社にでも委託しているのだろう。その利用料は納税者負担ということだ。この時代になんとも残念な感じだ。100万円納税したら、8000円近いシステム利用料を払うのでは、あまり意味がない。ポイント還元はせいぜい1%だからだ。
まあ、これは自治体によって違うので、是非自分の役所に確認して頂きたい。
クレジットカード払いができないとなると、他にどんなお得な支払い方法があるだろうか。支払い方法は、銀行やコンビニで振替依頼書で支払うやつだ。
ネットで検索すると,
nanacoやwaonにクレジットカードチャージをして支払う方法
があるようだ。
クレジットカードでチャージする際にもらえるポイント還元分お得ということだ。nanacoへのクレジットカードチャージでポイント還元がもらえる代表的なカードは以下だ。
還元率は1.2%と高いが、月間30,000円しか還元対象とならない。比較的高額な税金を支払う場合には、月に30,000円の制限はいまいちだ。ただ、住民税を4回分割で払えば、3ヵ月x3万円で9万円分は、リクルートカードからチャージできる。毎月1回、3万円チャージを繰り返すだけだ。
還元されるポイントは、リクルートポイントと呼ばれる。リクルート系のじゃらん、ポンパレモールなどで利用できるほか、Pontaポイントにも交換できる。決して使い勝手は悪くない。
還元率は0.5%だが、還元対象の上限はない。還元されるポイントはTポイントだ。こちらも使い勝手は良い。
こちらの還元率も0.5%だ。変な話だが、還元されるポイントはnanacoポイントだ。
クレジットカードからnanacoにチャージする方法
nanacoへのクレジットカードからのチャージだが、最大のポイントは、
nanacoにチャージできる(貯めておける)金額は最大50,000円
ということだ。
支払い途中で一度「残高確認」してもらえば、センター預かり分最大の50,000円とあわせて10万円をチャージできるとも言えるのだが、この記事では、手間と時間のかかる支払い途中での「残高確認」はしない前提で、nanacoのチャージ可能な最大額は50,000円として話を進める。
もし25万円の税金支払いをするのであれば、50,000円x 5枚のnanacoカードが必要になるということだ。
1回のチャージ額の上限は30,000円。
従って、50,000円チャージするには、30,000円+20,000円の2回に分けてチャージする必要があるということだ。手間がかかるだけだが。
そして、(複数枚の)nanacoを使って支払える最大の金額は25万円までとのことだ。
もし25万円を越える税金を納める場合には、25万円をnanacoで、残りは現金での支払いということになる。
チャージ上限の5万円x5枚のnanacoで最大25万円の支払いができるということで、5枚のnanacoを用意した。
1枚はすでに持っていたセブンカード(nanaco付き)だ。8のつく日にイトーヨーカ堂のサービスカウンターに行って、4枚作ってきた。家族分に4枚作りたいと言えばそれで大丈夫だ。
1枚ごとに1000円の現金をチャージすれば、300円の発行手数料が無料になる(8のつく日)。1000円がそのままチャージされた4枚のnanacoを手にすることができるというわけだ。
それぞれに5万をクレジットカードからチャージして、合計25万を支払うということだ。
新規発行したカードにクレジットカードチャージができるのは、発行してから10日後からということなので、しばらく待機になる。
上記の他にモバイルnanaco(スマホ)もある。
基本的に、1枚のクレジットカードには1枚のnanacoカードしか紐づけることができない。1枚のクレジットカードを、2枚の異なるnanacoカードに登録(紐づけ)できないのである。
その点、モバイルnanacoは、同じクレジットカードでも、登録できる。自分の場合、モバイルnanacoと、セブンカードに付いているnanacoは、同じセブンカードからクレジットチャージできるようになっている。それぞれ、5万円のチャージが可能だ。
上図のように、基本的には、クレジットカードBは、nanaco-Bのクレジットチャージ用だけに紐づけることができる。ただし、モバイルnanacoはnanaco-Aに紐づいているクレジットカードーAも同時に登録できるわけだ。
モバイルnanaco含めて、5枚のnanacoに必要なクレジットカードは上図のとおり4枚で済む。
やろうと思えば、上図のようにnanaco-Bに紐づいているクレジットカードBでクレジットチャージした後に、この紐づけを解除してしまってから、クレジットカードBをnanaco-Cに紐づけることは可能だ。そうすれば、クレジットカードは1枚で良いということになる。若干面倒なのだが。
自分の場合は、
モバイルnanacoとnanaco-Aはセブンカード(還元率0.5%)、Yahoo JAPANカードはnanaco-B(還元率0.5%), リクルートカードはnanaco-C(還元率1.2%ただし3万円までのチャージが対象)、ファミマTカード(0.5%還元)で紐づける。
今回はここまでだ。
新規に取得したnanacoにクレジットカードチャージの設定するには10日間待たなければならない。さて、6月末までの第1期支払い〆切に間に合うか!
ちなみに、nanacoカードを作成する際に登録する情報は、あとでクレジットカードとの紐づけをする際に必要になるので、名前や生年月日など、ちゃんと登録しよう。また、nanaco カード発行時に登録した名前と、クレジットカードの名義は同じでなければならない。
要は、自分の名前で、複数枚のnanacoカードを用意する必要があるのである。
次回は、新規nanacoカードにクレジットカードを紐づけする作業からご紹介しよう。
次回の記事はこちらからご覧いただけます。