無職・無収入になったというのに、あいかわらずの浪費家ぶりである。
退職金節約生活とは真逆な行為であるが、今月はまだ半月分ぐらいの有休消化による収入があるので、許して欲しいのである。
これからは、度々、フィリピンとの行き来が発生するだろうという、一応の理由づけはある。気軽に持ち運べる小型軽量タブレットでかつ、いざとなれば、パソコン的な使い方もできるものが欲しかったのである。
ちなみに、最近1年は会社から支給された重いノートパソコンを持ち歩いていただけで、個人のタブレットやノートパソコンは所有していなかった。
SurfaceかiPadか
要は、WIndowsタブレットにするのか、iPadにするのかの選択である。Androidタブレットは、今回は中途半端になるので選択肢ではなかった。WIndows以外であれば、ほとんど使った経験のないiPadを使ってみたかったからである。
使用目的及び要件を整理しよう。
- 軽量・小型であること。あまり小さすぎてもPC代わりにならないので、10インチぐらいの大きさであり、重量は最大でも700グラム程度。1キロは重い。
上記の3つのうち、とにかく、軽量であることが重要なのである。
ノートパソコンだとなんだかんだで1キロオーバーになる。タブレットでも、キーボードカバーをつけると1キロを超えてしまうのもだめだ。とはいえ、8インチクラスの画面だと、事務作業系(文書編集など)の作業には小さすぎる。
ちなみに、自宅の基幹パソコンは、Windowsのデスクトップパソコンであり、そこにあらゆる情報が格納されている(写真・動画・オフィス系文書ファイル、PDF資料、自主ビジネス関連データなどあらゆるもの)。今回のタブレットからは、この情報に比較的簡単にアクセスできることが必須である。
アクセス必要なデータは、すべてマイクロソフトのONE Driveに同期されている。実ファイルが自宅PC上のローカルディスクにあるが、それのコピーがクラウドのONE Driveに同期されている。普段は、このONE Driveを意識することなく、パソコン内のローカルファイルを編集すれば、知らないうちにクラウドのファイルと同期されているということだ。今時は当たりまえの環境であろう。
ONE Driveを使用しているのは、もともとoffice365をサブスクしてword,exelなどのソフトを使用していたのだが、そこにONE Driveが含まれていたからだ。
タブレットからは、必要な時に、このONE Driveにアクセスして、クラウド上のファイルを参照したり、タブレットにダウンロードして編集したりできれば良い。WIndowsタブレットなら当たり前の様にできるし、今時はiPad OSからも可能であることがわかった。
上記の条件から、
Windowsタブレットであれば、Surface Go 2, iPadであれば、iPadシリーズのPro, Air, 無印の10インチのやつ。
というのが選択肢となった。
上記の写真がSurface Go 2だ。その他のSurfaceでは、画面サイズが大きくなってしまい、10インチ縛りだと、このモデルしか選択肢とならないのである。
最近出たばかりだし、価格も安くて良い。WIndowsなので、自宅PCとの連携も容易である。WindowsノートPCを買うのと変わりはなく、出来ることもわかっているので、面白みがない。
さらに、Go2モデルは、エントリ機の位置づけであり、スペックが抑えられている。CPUがCore m3しかなく、事務処理をするには、性能的にもっさりするのではないかという不安がある。
最大の理由は、またWindows機買うの、面白くないなぁ・・・なのであるが。
超久しぶりにiPadを買ってみよう
ということで、これまでApple製品にまったく興味がなく、iPadもほとんど触ったことがなかったのだが、暇な時間を潰す目的もあって、iPadでどれだけ上の要件が満たせるのかを試したくなったわけである。
特に、最近発売された、iPad Air 4のコストパフォーマンスの高さは時々ネットニュースなどで耳にしていた。Apple製品の嫌いな所は、ブランド料が高く、要らないものにお金を払っている感が否めないからだ。特にiPhoneである。あんなスマホに10万オーバーのお金を払うのは、一部のお金持ちだけにしてもらいたい。学生の分際でiPhone欲しいとかいうのは、勘弁してもらいたいものだ。まあ、可愛い娘には、つい買ってしまうのだが。
iPad Proまでのスペックはいらないし、無印ではスペック的に心配。中間のAirが良いではないか。重量も500gを切り、本体価格も7万円を切り、Surfaceに比べても高くない。CPU性能もProに比べても遜色なく、その意味で、コストパフォーマンスが高いと絶賛されている。
無事、iPad Air 4 64GB WIFIモデルの購入に決定したのである。
注)実はあとで考えたら、iPad 無印の128Gモデルの方が良かったかなとも思った。Air 64GBよりまだ2万円弱も安い。2万円安くてストレージ容量倍なのだ。うむむむ・・・。 でも、Airの方が、見た目かっこいいんだよね・・・
Ipad Air 4の使い心地はどうなのか
パソコン的に使うためのオプションとして、ひとつだけ必要なのが、キーボード付きのカバーだ。
写真は、最新のMagic Keyoboardというやつだが、なんと41500円もする。キーボード付きのカバーがだ。
さすがのApple価格である。
そして恐ろしく重い。600gもある。これを付けた瞬間に、ノートパソコンの重さと同じになってしまう。価格的にも重量的にも、まったく購入候補ではないのである。
もうひとつ純正のキーボードカバーは、これだ。
Smart Keyboard Folioというやつだ。これでも、価格は21000円とバカ高い。しかし、4万円越えに比べればまだましである。
重さもまあ、許容範囲だ。300gを切る。本体と合わせて800g弱。ぎりぎりの許容範囲である。Surface Go 2と純正キーボードカバーを合わせた重さとほぼ変わらない。
ただし、このSmart Keyboard Folioには、トラックパッドが付いていない。その分、安くて小さいわけだが。
iPadAir 4 とSmart Keyboard Folioの組み合わせはまったく問題ない。さすがに純正品であり、専用の端子で磁石で接続されるので、なんの設定も不要だ。
やはり、キーボードが非常に小さいことと、トラックパッドがないのが、若干使いずらいと言えるが、それは重量とのトレードオフなので、今回の目的ではこれで良いのである。実際に、このブログをこのキーボードで入力しているが、まあ、なんとか作業できるレベルである。事務作業は時々なので、これで良いのだ。
上の写真が、まさにiPad Air 4とSmart Keyboard Folioで、このブログ記事を書いている状況を写真にとったものだ。普通に、Chromブラウザで、レンタルサーバのサイトにアクセスして、wordpress上で記事を作成している画面だ。
解像度は、2360 x 1640なので、Surface Go2の1920×1280に比べるとやや広い。縦方向の解像度が高いのも作業しやすい。iPad Proほどの解像度もリフレッシュレートも不要なので、まさに自分の目的ではこれで十分である。10インチ画面にこの解像度はまさにバランスが取れていると言えよう。
フィリピン現地でちょっと記事をアップする、というような使い方が上記のようにできれば、それで良いのである。写真のように、キーボードはやや小さいし、キーの押し込み幅も小さいので、やはりタイプはしにくい。長く使えるレベルではないが、1記事書くぐらいなら我慢できそうである。
トラックパッドが無いことは、今のところあまり気になっていない。キーボード使用時は、手がそもそも画面が近くにあるので、マウスやトラックパッドを使うよりも、画面を直接タッチしてしまった方が簡単である。いざとなれば、Bluetoothの小さいマウスを繋げれば良い。これは、iPad上でどんな作業をするかによって選択すればよいのではないか。トラックパッドのために、常に600gのキーボードカバーを持ち歩くのは、自分の場合にはペイしないのである。
iPad AirでOffice文書を編集する
そもそもiOS製品が嫌いだったのは、windowsのように、ファイルそのものをiPadに格納したり、ファイルの存在をそのまま見せてくれなかったからだ。windows的なファイルの存在をユーザーに見せない洗練されたUIが当初のiOSのコンセプトだったのだろうが、Windowsに慣れた自分からすると、特にMS-Office系の作業をする上でファイルが扱えないというのは、相当に違和感があった。
編集しているファイル名が何で、それがローカルストレージのどこにどう格納されているのかが見えないと不安なのである。当初のiOSでは、それはアプリが知っていればよい話、という設計思想だったと思う。いわゆるWindowsのエクスプローラやMAC-OSのファインダー的なものが存在しなかったのである。
ところが、今回最新のiPadOS14を使ってみると、しっかりファイルを扱うことができるではないか。Filesアプリというのが存在している。
完全なディレクトリ構成を見せることはしていないが、iPad内にローカルで保存されている各種ファイルを見ることができるし、ここから、OneDriveクラウドに格納されているファイルを直接参照して、それを編集して格納することが可能である。ここで編集されたファイルは、OneDriveが、自動で、自宅のWindowsパソコンのローカルファイルと同期してくれるので、常に最新の情報がどこからでも見れることになる。まったく便利になったものだ。
このようにOSと一体化されたクラウドデータ共有は、本当に複数端末でのシームレスな使い勝手を飛躍的に向上させてくれた。嬉しい限りである。まあ、そのために、それなりのクラウドストレージ容量が必要になり、その維持のために、毎月利用料を払うという出費が増えてしまっているわけだが。
ファイル共有活用の観点では、MSがONE Drive, GoogleがGoogle drive, AppleがiCloudと、それぞれのクラウドサービスとの連携だけを強め、他のクラウドとの接続性を排除するような事にならないで欲しいと願うばかりである。
Office系も同じで、今では、しっかりiPadでもword,exel,pptファイルを作成・編集することができる。Office 365 personalを契約していれば、追加料金なしで、iPadにも編集可能なoffice環境を構築することが可能だ。細かい互換性の問題などはあるかもしれないが、複雑なことをしなければ大丈夫であろう。毎月払っているOffice365をできるだけ活用するには、このような機能(iPad OSでのofficeアプリの使用)も使わないと損ということになる。
共通性の高いブラウザーアプリ、メールやファイルなどのクラウド化が進み、手元のOS種別をあまり気にしなくてよくなってきたようだ。
まとめ
ということで、久しぶりにApple製品を買ってみたわけだが、随分とOS間の壁の高さが下がったことを実感する。メジャーアプリは、サブスク化して、マルチOS化している。メールや写真などのキラーコンテンツもどんどんクラウド保存が一般化されている。どの端末、どのOSを選んでも、できる機能にあまり差がなくなっている。
これはユーザの選択肢を増やすことになり、ユーザにはありがたいことだ。あとは好みや、デザインなどによって、自分が好きな端末をシチュエーションに応じて選んで使えば良いのだ。
ネットワークも5Gが当たり前になれば、さらにデータのクラウド化は進む。日本の場合には、是非とも5G料金の低価格化は進めてもらいたいものだが。
本当に世の中は確実に着実に便利になってきている。嬉しいことだ。
しかし、残念ながら、それは日本の企業がリードするものではない。外国製の製品やサービスを喜んで使うだけの国になってしまうのであろうか。もはや知ったことではないが、ちょと寂しい。