ということで、今後の自分のフィリピンでの活動拠点となるGrace Residenceの購入はほぼ完了した。
しかしながら、今のところこの物件を賃貸に出すつもりはない。拠点として自分たちが使えなくなってしまうからだ。
旅行者や知り合いに短期での貸し出しをする予定だが、そこからの利益などはたかがしれている。今後継続的に発生する固定資産税、管理費などの維持コストをカバーできれば良しとする程度の期待である。
前回の訪問時に、もう一つ、ベイエリア地区の物件をチェックしていた。
復習しよう。
上の写真は、まさにベイエリアの中心に位置するモール オブ アジアである。地図で確認しよう。
マニラ空港の左上にあるのがベイエリア地区だ。空港からは非常に近い。購入したGrace Residencesより近いのだ。
以前より空港とベイエリア地区を直結する地下鉄の建設の話はあるが、まだ実現していない。将来、地下鉄が開通すれば、一駅の距離であろう。
ベイエリアは、IR地区なので、カジノや展示会場、コンサートホールなど、海外からの観光客・ビジネス客が容易にアクセスできないければ意味がない。距離が近いだけでなく、大量に高速に観光客を運べる交通手段が必須であろう。是非、早々に、地下鉄(MRT)を実現してもらいたいものだ。
ベイエリア地区をもう少しミクロに見て見よう。
ベイエリア地区の緑の★マークのところがモール オブ アジア である。地区の南側に巨大なカジノホテルが集まっている。日本大使館も、この地区にある。
マカティ地区は金融街として、BGCは商業地区として、そしてベイエリアはIR地区として、それぞれ異なるコアをベースに発展を遂げている。
前回訪問時に、この地区にあるコンドミニアムをチェックした。赤い★にあるのが、SHORレジデンスだ。
これがSHORだ。
Graceレジデンスより、さらに規模は大きく、また、さらに建設中のタワーもあり拡大している。BGC地区はもう余分なスペースはないが、こちらのベイエリア地区にはまだ多くの空き地がある。まだまだ発展途上のエリアなのだ。
ロビーも豪華で大きい。
レセプション(受付)などは、まさにホテルのような感じだ。
定番のプールなどのアメニティも充実している。
前回の訪問時に、実はこちらにも予約を入れていたのだが、前の記事で書いたエージェントへのイライラもあり、新築の購入はキャンセルしていたのだ。
さらに、いろいろ調べていくと、中古物件を扱うエージェントを見つけることができた。当然だが、新築物件より随分と安く買える。こちらの物件は、長期賃貸用なので、程度が良ければ中古物件の方が欲しかったのだ。
新しい中古物件を扱うエージェントと一緒に、5部屋程を内見したが、その中で一番条件に合うものを購入することにしたのである。
中古物件の売買は、現オーナーの売り手と買い手の間にエージェントが入り、基本的には売り手と買い手の直接取引となる。もちろんフィリピンで自分がローンを組むことは難しいので、現金一括で払うしかない。
エージェントの手数料は売り手の負担だ。売値が例えば4M-PHP(約800万円)であれば、買い手の払うお金は、まさにその額だけだ。
デベロッパーから買うのではないので、リスクは高い。本当にその売り手は所有者なのか?エージェントとグルになった詐欺ではないのか?売買後にトラブルが起きるのではないか?心配事は多いのである。
それと一番の問題は、タイトル(権利証)の名義変更に恐ろしく時間がかかることである。1~3年かかるという。新築物件を買って、それが自分の名義で登録されるのは時間がかからないが、すでに誰かの名義から自分の名義に変更するのには長い時間がかかってしまうと言う。
うさん臭さ満載だったが、妻のツテで調べてみると、フィリピンでは本当に時間がかかる事がわかった。名義変更が完了するまでは、売買契約書をはじめ、問題にならないように、売り手と買い手のサインの入った各種書面を公証人の確認の元で作成し、現在の所有者が自分であることが間違えないようにするのだ。これらの書面があれば、名義変更完了前でも、物件を売ることも可能だ。
個人的には結構不安であったが、これも妻のツテで詳しい人に入ってもらい、色々確認したり、デベロッパーであるSMDCに直接、物件の現オーナーの名前を聞いて売り手と同じであること確認したり、売り手と直接会って話をしたり、怪しい匂いを感じることはなかったので、購入することに決めたのである。
さて、詳細な売買プロセスも記録に残しておきたい。次回の記事で整理しよう。
今回は最後に、ベイエリアやSHORレジデンスを紹介する動画をご覧頂ければ。