再びフィリピン (1)

 

2021年2月10日、再びフィリピンに到着である。

コロナ渦で入国規制が厳しくなり、規制内容も日々変化する中、本当にいろいろ紆余曲折あったが、なんとか再びフィリピンに来ることができたのである。

入国に必要なビザを入手したり、突然予約してあったフライトがキャンセルになって、代わりのフライトがまったくみつからなくなったり、こんな時期に海外になんか行くものではない。面倒だし、とにかくお金もかかる。現地でのPCR検査や、隔離中のホテル滞在費など、すべて自分で負担する必要があるのである。

今回の入国では、約1週間の指定ホテルでの隔離が義務だ。入国時のPCR検査は実施せず、5日後に隔離ホテルでPCR検査を実施するのである。その間、外出も禁止されている。完全にホテルに缶詰め状態である。食事などは、宅配で済ませているのだ。こちらは日本よりはるかにUber Eats的な宅配(こちらではGrabというサービスがメジャー)が普及しており、様々なものが宅配可能である。

このような新しくて便利なサービスの普及速度は本当に速い。日本のようにあまりネガティブ面を気にしないからか。いろいろ問題あっても、便利であれば皆使うし、何かトラブっても、自分でどんどん解決していく。このあたりの物の考え方が、シンプルで自分の肌にあっているとつくづく感じるのである。

とはいえ、一週間の隔離はつらい。ホテルの部屋ではすることも限られる。例によって、アマゾンの映画やドラマを嫌になるほど見るばかりである。しかし、こういった軟禁状態もコロナという歴史的な出来事があったから経験できる事であり、こういう状態を新体験として楽しむ気持ちも必要であろう。

先日、勤め先を退職して、最近特に考えるのは、これからの人生、これまで経験したことのない事をできるだけ多くやってみることに時間を使おうということだ。また勤め人に戻って忙しい状態になれば安心かもしれないが、それは残りの人生の時間の使い方として、もったいないと感じてしまう。

金銭的な損得や、ましてや他人の評価などまったく気にすることなく、健康寿命が尽きまるでに、数多くの新たな体験を求めて行きたいのである。

 

その新たな経験のひとつが、フィリピンで暮らすことであり、そこで自らの商売をすることである。

確かに外国で商売を立ち上げるリスクはあるし、本当に効率の良い投資ではないかもしれない。お金もかかる。トラブルやストレスも多い。しかし、それを乗り越えて、自分で営む商売を経験してみたいのである。成功するに越したことはないが、結果はともかく、そういうプロセスの経験をすることが、お金には代えられない自分の人生にとっての価値になるのではないかと考えている。

今回はその商売の拠点となる建物の建築を進めるために4月の中旬まで滞在する予定である。その間に起きるであろう、様々な新体験をこの場でも報告し、記録しておきたい。

上の写真は、監禁中のホテルの窓からのマカティ中心部の景色である。マカティ市は首都マニラに隣接した、新しく開発された商業地区である。新しいといっても、何十年も経っているが。御覧のように、高層ビルの立ち並ぶにぎやかな、そして近代的な都市である。外に出歩けないのが残念である。

さあ、あと5日間、何して過ごそうか・・・・

 

     
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