フィリピン移住 ビーチリゾートに遊びに行ってきた

時を戻そう。

日本への帰国の少し前、今回は滞在中は仕事とロックダウンでまったく観光ができなかったので、最後にちょっと遊びに行くことにしたのだ。

とはいえ、まだまだ行動規制があるので、遠くには行けない。比較的都心部からも近い、ビーチリゾートに行くことになった。妻の妹ファミリーと一緒である。

場所はバタンガスという地域で、マニラの南に位置する。地図を見るとこうだ。

 

 

マニラから車で3時間ほど南下すると、バタンガスの町に到着する。その東側の海沿いにビーチリゾートが広がっており、今回はLa Luzビーチリゾートという、いわゆるプライベートビーチリゾートホテルに泊まることにした。

ビーチの一角を、プライベートビーチとして囲い、そのホテルの宿泊者しか利用できない形態だ。リゾート内にはレストランやバーがあり、各種アクティビティも用意されている(ただし今回は規制中なのでアクティビティは停止中)。

安心なのは、このリゾートに入るためには、全員が事前にPCR検査を受けて、陰性証明をとらないといけないのだ。ワクチンパスポートや陰性証明を提出するのが当たり前の世の中にこれからなっていくのであろうか。これも入れれば、この1週間ほどで、計4回の検査を受けたことになる。検査しすぎだ。

フィリピンでは、自宅での検査サービスが提供されている。リゾートへの出発当日の朝、自宅に検査官が来てくれて、全員のテストを行う。ラピッドテストで、血液をチクッと採って検査する方法で、10分程度で結果が出る。精度は落ちるのかもしれないが、しないよりはマシであろう。もちろん有料である(一人3000円ぐらい)。

小さい子供もいるので、自宅に来てくれて検査してくれるのは非常に便利である。病院などに行くことで、検査するために感染のリスクを冒すという矛盾もない。

全員の検査結果を持って、ホテルにチェックイン完了である。

決して近代的で豪華ではないが、非常に雰囲気のあるリゾートホテルだ。ビーチ沿いにプールもあって、素敵な感じ。

もちろん砂浜はホワイトビーチで、南国の雰囲気として完璧である。見える範囲はプライベートビーチなので、うじゃうじゃ海水浴客が寝そべっているという光景は見なくてすむ。静かで、美しく、ゆっくりと時間の流れる空間を、ほぼ独占できるのだ(貸し切りではないので、少ないが、他のお客さんもいる)。

なにも考えず、プールと海で体を動かし、プールサイドのチェアに寝転びうたた寝する。気温は高いが、日陰のマットに寝そべると、海からの風が心地よく、いつの間にか眠ってしまう。おなかがすいたら、新鮮なシーフードをたらふく食べる。

だらっと一日を過ごし、夜は遅くまでプールサイドバーで飲む。ひと時の優雅なリラックスタイムである。

ファミリーの大人数で旅行することが多いフィリピンでは(そういう旅行のできる経済的余裕がある層は限られるが)、家族全員で泊まれる環境が充実している。

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以前のこの記事で紹介したのも、ラグナ温泉街にある、貸し切り戸建てプールリゾートであった。貸し切りとか、プライベートとか、そういうのが、とてもステータスであり、人気なのである。

確かに居心地は良い。ただやはり費用はそれなりにかかる。安く、フィリピンのビーチを楽しむという方法ではない。とはいえ、日本で普通に旅行するぐらいの費用でプライベートxxxが満喫できるのは間違いない。

島国であるフィリピンは、このようなビーチリゾートが、無数に点在している。外国人にも有名なセブなどのリゾートは完全に観光地化しているが、もっとマイナーな場所では、静かに、比較的安く、写真のような美しいビーチを楽しむことができるのである。

田舎のビーチ近くのホテルを買い取り、そこで小さいホテルでも経営しながら、空いた時間にスキューバしたり、マリンスポーツしたり、そういうリタイアライフを送るのもありかもしれない(自分はマリンスポーツは無理なので、選択肢にはないのだが)。そういう暮らしが、比較的容易に手に入るのが、フィリピン移住のひとつの魅力ではなかろうか。

日本を卑下したくないが、日本の地方観光地の衰退はひどいものだ。高度成長期に、勝手に客がやってくる状態が当たり前になり、お客に喜びを与えるための観光地開発をしてこなかったからではないか。どこに行っても、同じようなドライブイン、宿、箱物観光資源ばかりだ。今ではないが、昔はどこに行っても、xxx秘宝館とかがあった。大型バスで大勢を観光地に送りこみ、全員が同じ場所で同じ行動をしてお金を落とさせる。翌日にはバスで帰っていくという観光スタイルが成立していた昭和の時代から、まだ日本は脱却できていないようだ。そういえば、ヨーロッパに農協ツアーが押し寄せ、大ヒンシュクを買ったような話は有名だった。観光地開発の問題というより、日本人の余暇に対する考え方の問題なのかもしれない。

温泉街と海水浴場から脱却した新しいリゾートを日本で楽しめるのはまだまだ先のようだ。

     
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