フィリピン料理は基本的に濃い味(塩分多め)で、油っこいものが多い。白飯が中心の食事なので、それは日本人としてはうれしいのだが、日本人以上に白飯必須で爆食べする。濃い味のおかずがまた白飯を誘うのである。
したがって、フィリピン人には高血圧系の病気の人が多いと聞く。データ的に本当かどうかはわからないが、食事を見ていると、頷ける。また、世界一長い寿命の日本人と比べてはなんだが、やはりフィリピン人の寿命は短く、60歳を過ぎると、もう老後という感覚がしっくりくる。統計的に平均寿命も低いようだ。
もちろん、食事だけではなく、医療体制や子供の生活環境なども総じての話であろう。そういう意味では、日本という国は高度な進化を遂げた、世界一の国であると改めて感じるのである。
そんな話はともかく。
できるだけ、昼食などは自宅で質素な和風味付けの食事をとるようにはしている。朝は糖質60%カットのシリアルと牛乳・バナナ。昼は焼き魚や煮つけと野菜で白飯という感じだ。仕事終わりが遅く、疲れてしまっているので、夜はどうしても外食やデリバリーになってしまう事が多い最近である。
今、フィリピンで人気なのは、韓国風BBQ食べ放題だ。
いわゆる焼肉だが、韓国風なので、小皿(キムチ、トッポギなど数種類)が無料で出てくる。肉も食べ放題で、こみこみで500ペソ(1100円程度)である。これならば、ちゃんと仕事をしているローカルな一般フィリピン人でも手が届く(普段食べる食事として)料金であり、なにより食べ放題はお得感が高い。
ということで、街中やショッピングモールには、この手の店がかなり増えており、また多くの人で埋まっている。確かにコストパフォーマンスは高く、これで店の経営をするのは大変だろうと、つい経営視点で見てしまう。
もちろん肉の質は言うまでもないほどに最低限だ。肉がおいしいと思うことはどこに行ってもない。だからこそのこの値段なのだろうが。
経営努力は認めるものの、街中がこのKorean(韓国風)焼肉の店で埋まっていくのは、日本人としてはちょっと寂しいものがある。中国人や韓国人の、この勢力拡大の野心は、見習うべきものがあるが。
昨日、夕食をとった店も、食べ放題の店であった。ロビンソンという巨大ショッピングモールの中にある店だが、ここも基本的にはKorean焼肉が中心であるが、その他の料理は自分でカウンターに取りに行く、いわゆるビュッフェ形式になっており、そこには各種日本料理も並んでいるのだ。
写真のように、巻物系の寿司や、刺身はサーモンとタコ、海老天ぷら、しゅうまいなどなど、いろいろ選べる。味も決してまずくはない(が、すごくおいしい訳でもない)。
一応、日韓料理店と名乗っているが、どう見ても、韓国系経営であろう。
こちらになると、焼肉以外の料理のコストが上がるのか、ディナーでは800ペソ(1700円)弱の値段になる。平日ランチであれば500ペソのようだが。ちょっと高いので、昨日はあまり客が入っていなかった。一人800ペソの食事はローカル一般人には高すぎるのであろう。
そこに500ペソの格安食べ放題をぶつけてくるのが、韓国経営者の強いところだ。
街中には、日本系の焼肉店もあるが、こちらの値段はさらに高い。一人2000ペソは覚悟しなければならない。食べ放題でもない。しかしその分、肉はちゃんとしている。
今準備している店は、高級店方向である。ちゃんとした日本食が食べたいお金を持っている人が来てほしい店である。韓国BBQとは逆路線であるが、薄利多売の多店舗出店戦略がとれない個人経営なので、どうしても格安路線は難しいのである。
フィリピン人よ、早くお金持ちになってくれ!!