マニラ地区では、本格的な日本食を食べられる店は非常に少ないといえる。日本人や外国人が多く住むマカティやBGC地区にはいろいろ出店されているのだが。
マニラはマラテ市にあるTanabeさんは、数少ない、しっかりした日本食が食べられる場所である。昨日のランチはTanabeさんで日本食を堪能したのだ。
自分はフライ定食で、妻は鉄火丼のランチである。マグロも新鮮で臭みもない。フライは日本のソースとからしで食べることができる。小皿もついて、これで一人1000円弱である。非常にコストパフォーマンスも高く、なにより日本食として堪能できる。
この地区では、歴史もあって名も知られているTanabeさんである。実は、当店はこのTanabeさんの近くにあり、かなり競合するのだ。なので、こうして時々、偵察しているのである。
いよいよ開国!
さて、フィリピンがいよいよ2/10から開国することになった。開国というのは、要はビザなしでの観光客の入国が可能になるということだ。
日本からもビザなしで入国可能となる。フィリピンで遊びたいフィリピン中毒患者さんたちが、待ちに待った瞬間なのだ。
ワクチン接種証明が必須となるが、入国後のホテルでの強制隔離などは不要だ。すぐに外出して遊び始めることができる。
詳細はまたこれから変わるかもしれないが、フィリピンが大きく開国、ウイルスとの共存に舵を切ろうとしている方向性を伺えるのは、大きな安心材料である。
ただし、フィリピンの場合、簡単に公式発表がキャンセルされたり変更されたりするので、実際に開国されるまでは油断禁物である。
一方で困ったのが日本である。
フィリピンに簡単に入国することができても、フィリピンから日本に戻るときには、まだ、3日間のホテル隔離と7日間の自宅隔離が必要である。
費用はかからないし、3日間というのはそれでもずいぶん短くなったのだが、それでも旅行の終わりに自由のまったくない隔離を3日間も過ごすというのは抵抗がある人も多いのではないだろうか。陰性証明も必要なので、フィリピンでテストを受けなければならない。
島国であり鎖国も経験している外人アレルギーが強く、パスポート所持率が25%しかなく、海外で暮らす国民の絶対数が極めて小さい日本では、入国規制緩和は遅々として進まず、本当の意味でのガラパゴス化・孤立化が進んでいるのである。
まあ、周りを見て、自分だけが変な状態だと多くの国民が認識すると、手のひら返しで政府のこれまでの方針を批判し、マジョリティに右に倣えするのが日本国民ではあるが。
オミクロン当初、あれだけ世界には類をみない、自国民をも対象にした鎖国をするぐらいの厳しい水際対策を続けてきたが、結局は感染拡大を防止できたわけではなく、結局はまん延防止措置を宣言して飲食いじめを繰り返すことになった。医療崩壊をまだしていないのは、単にオミクロンの重症化率が低かっただけで、政府の対策の結果ではないだろう。なのに、あまり政府の水際対策への批判をメディアから聞くことはない。やはり、結果ではなく、厳しい措置で頑張った努力の姿勢が一番の評価対象である日本システムゆえ、ということであろう。
日本という母国への心配は尽きないが、あとの人生10年ちょっとで自分が何かできることは残念ながらなさそうだ。若い世代の人達が、より多く、日本の外で様々な経験をして、日本システムへの危機感をしっかり持ってもらいたいものである。