早期退職の前に考えるべき10の大事な事(前編)あなたは早期退職できる人?

この記事でわかること

早期退職を実際に経験してみて、早期退職をすべきだったか、失敗したのか
早期退職をするかしないかを判断する際に、考えるべき大事なポイントは何か

早期退職を決意してから5ヵ月、実際に退職してから1ヵ月が経過した。 そして、令和を迎えた。

今感じていることを、忘れないうちに、しっかりと残しておきたい。今、またはこれから早期退職すべきかどうかを考える方たちのために。

最初に言いたいのは、他の誰にも決められないということだ。

もちろん奥様や家族の理解を得るにこしたことはないが、これはあなたの人生である。最終的には、一人で死んでいく、あなたの、私の人生の決断なのだ。

家族のために、退職はしない。それは、決して、家族の犠牲になった結果ではない。家族がいるせいでもない。あなたが、自分のために、家族を守るために、家族を心配させないために、そう決めたあなたが下した判断なのである。

前置きはこれぐらいで十分だ。

Ms.X
で、自分は早期退職してよかったんですか?自分で決めたのでしょ?
RYO-JAPAN
もちろんだよ。正直、決めるのに日数はかからなかったな。まだ1か月だけど、今のところは楽しい毎日だよ!

 

早期退職してよかったのか?

自分は早期退職を選択して良かったと、今は、思っている。先の事はわからない。良かったと思えるように、毎日努力するだけだ。

なぜよかったのかは、RYO-JAPANの個人的な環境に大きく依存するので、一般論ではない。興味のある方は、是非下の記事を読んで頂ければ、退職を判断した理由をおわかりいただけると思うのだ。

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自分が早期退職の道を選び、今のところよかったと思っているので、RYO-JAPANはどちらかというと早期退職「肯定派」なので、そちらにバイアスがかかる前提で読んで頂きたいのだ。。

特に50代での早期退職は、かなり迷うかもしれないが、おすすめである。

一つのことをやりきった後に、もう一度、新しい事にチャレンジする余力も余裕も気力も元気も50代には十分まだあるからである。人生100年というが、健康寿命を考えると、元気に働けるのは80歳までとして、それでも、まだ30年弱あるのだ。平成丸ごと1回分だ。50代で退職して、それからもう一度、いわゆる第2の人生を、隠居ではなく、老後ではなく、第2の現役人生として生きる事ができるのだ。そのチャンスを、可能ならば、掴んで頂きたいのである。

 

しかし現実は現実で、いろいろある。お金の問題、介護の問題、体力の問題、病気の問題・・・・人はそれぞれ様々なバックグランドがある。それをすべての場合はどうだなんて、ましてや他人が口にする、決められる事ではない。

そのような個人環境に依存する話とは別に、50代の人間にとって、一般的に、共通的にチェックしなければいけない大事なポイントは何かを、自分の経験を元に整理するのが、この記事の趣旨なのである。

Ms.X
じゃ、若い人の早期退職は勧めないの?

 

 

40代のより若い人は早期退職すべきなのか?

 

はっきり言って、早期退職とは言わないな。それは転職とか、独立とか、そういうレベルの話だ。若いのだから、リスクは大きい。その代わり、時間はある。成功する可能性も50代よりは高い。失敗してもまたその次がある若さだ。

自分で判断して、是非、大きな成功を収めてほしい。しかし、その場合でも、共通的なチェックポイントはある、念のために、話を聞いていって欲しいのである。

ただ一つ言いたいのは、会社で頑張るって、そんなに簡単なことでも、しょうもない事でもないと思うのだ。最初に選んだ道が就職で会社勤めだったわけだが、そこで本当に自分の全力を投入できているか?振り返った方がよいかもだ。それができてない人は、今やめて起業を目指しても、きっと同じ事の繰り返しだ。会社に居れば、それでも食ってはいけるが、独立したらまったく食べるお金も稼げなくなってしまう。

起業したらやってやる! 独立したら死に物狂いで働く! そう思う人は、今の会社をやめる前に一度それをやった方が良い。仕事がつまらないとか、やりがいがないとか関係ない。そんなのはさぼる言い訳だけかも。本当に自分にそんな集中してがむしゃらに働くことができるのか、今の会社でまず試すことをお勧めしたい。

失敗のループに入らないためだ。

Ms.X
なんか上から目線でむかつくわ!
Ms.X
早く大事な10のポイント教えてよ!
RYO-JAPAN
早く言いたい10のポイント~♪
RYO-JAPAN
さあ、言うよ!

早期退職を判断する上で大事な10のポイント

10あるかどうか不明だ。

1.やりたいことをすぐに決められるか?

退職してから考えます・・・なら退職はしない方がよいかもしれない。逆に、現状の仕事に満足している、やりがいを感じている裏返しなのかもしれない。

退職して、企業の保護を離れて、その中で自分ひとりで何かを始める、挑戦する、って簡単ではない。最初はよくても、きっと続けられず、すぐに諦めてしまうだろう。それだけ、企業というのは、大きな傘だったのである。

早期退職〆切までに、もう少し時間があるはずだ。その時間で、退職後にやりたいこと(趣味とかではなくて、仕事の話)を決められなかったら、その決めたことに熱意を持てなかったら、退職はやめておいた方がよい。

ちなみに自分の場合は、2つあった。 規制と既得権者がはびこる窮屈な日本を出て、でたらめな国フィリピン(妻の母国)で、自力でビジネスを立ち上げてチャンスを試したい。これまで世話になった外国人に感謝をこめて、日本で働く、日本を訪れる外国人を支援して感謝されたい。できれば多少なりとも見返りをもらい、ビジネス化したい。

というものであった。1ヵ月ですでに大きな壁が立ちふさがっているが、諦めずに頑張れている。

 

2. お金の計算をちゃんとすること

いい大人なんだから、ましてや家族持ちだったら、「まあ、なんとかなるだろう」程度で判断しないで頂きたい。

50代であれば、会社に残った後の状況、収入など、大体のことは予想がつくだろう。

退職金がいくらもえるか知っているでしょうか? 企業年金は? 退職後に、何をもらえて、何を支出しなければいけないのか、ざっくりとはシミュレーションして、お金の予定を大体は想定した上で、早期退職するかどうかを判断したい。

そのあたりの話を、このブログでは徹底的に記事にしてきた。「早期退職」カテゴリーをすべて読めば、どうやってお金の話をシミュレーションすればよいか理解できるはずだ。

今まであまり関心がなかった、年金や健康保険、失業保険などの事もすべてまとめてある。手前味噌だが、まずは下の統括記事から年金や失業保険の事は確認して頂ければと思う。

 

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退職までにやるべき10の事もチェックリストになっているので、上記記事内から見て頂きたい。

 

3.横浜の再就職事情

もちろん早期退職した後、起業や自営ではなく、他の会社に再就職するのも選択肢のひとつである。自分も、再就職は選択肢からいまだに外していない。自立に向けてのよい経験を積むチャンスとも考えられるし、自営・自立は最終ゴールでしかない。 会社員であること自身を嫌になって早期退職するのは、むしろ、最初から可能性を減らしているようなものだ。意味なく、自分の将来の選択肢を自分で狭める必要なんてまったくない。

退職後の人生も長い。一度再就職してから、もしくは、一度学校で勉強してから、という寄り道をする時間は十分にあるはずだ。

で、言いたいのは、自分で最近再就職活動でハロワークや就職斡旋エージェントで話を聞く機会が多いが、大都市部(東京や横浜)での求人状況は、複雑である。

求人数は多い。求人数を仕事を求めている人の数で割った求人倍率は、増加している。

横浜市の友好求人倍率は、1.05倍(28年度)→ 1.15倍(29年度)→1.20倍(30年度)となる。

ここのページに公開されている。

このような数字を見て、再就職は大丈夫ですよ、仕事は見つかりますよ、とか言う人もいるが、騙されてはいけない。求人数が増えている業種は極めて限定的であり、それ以外の業種では、求人倍率は1を切っている(仕事を欲しい人の方が、求人数より多い、要は競争が激しい)。

その限定的な職種は、建設、介護だ。

建設の求人などは、オリンピックまでだろうし、仕事の内容は工事現場であり、とても我々50代に務まるとは思えない。介護の現場しかりだ。下手すれば、介護される側の年齢なのだから。

したがって、今はなんか景気も良いと言われているし、求人数も多いから、退職しても次の仕事はそれなりにすぐに見つかるだろう。大丈夫だろうから、早期退職しちゃえ! というのは考え直した方がよい。

これから、世界経済、特に日本経済は人口減少とともに、大きな壁を迎えるだろう。その意味でも、簡単に仕事が見つかる、自分で稼げるなどと、根拠もなく信じてしまう、数字を確認もせずに信じてしまう、そういう人であれば、今の仕事に留まるべきだ。

 

4. 仕事以外の生きがいはあるか?

退職すれば仕事はなくなるのである。少なくとも、再就職するか、起業するかまでは、仕事がない状態もしくは、仕事だかなんだかわからない準備状態が続くのである。

自分の経験からすると、この期間に、次の仕事の事ばかり考えてしまうと、恐らく精神的に参ってしまうのではないか。これまで長年企業から定期的に収入を得ていた状態から、いきなり無収入、無職の状態になる。

まじめに、突き詰めて考えてしまう人、悪い方に悪い方に考えてしまうタイプの人は要注意である。

そこまで行かないにしても、退職後は1日が長い。一か月は長い。ちょっとした仕事的なことをしても、時間は余る。その余った時間をぼけっと過ごしてしまうと、すぐにボケてしまいそうだ。なにより、挑戦するという気力が低くなってしまいそうだ。

なので、できれば、自分を常に活動状態に置くことが大事である。それは仕事的な作業だけではない。

空いた時間で趣味の事を集中的にやるとか、今まで会社勤めの中で時間的に出来なかった事をやってみるとか、とにかく、仕事の事を考える以外に何か興味を持てるものが必須である。

自分はこれまでも仕事一筋、仕事だけの事を考えて生きてきた!などと自負されているタイプの方は要注意だ。

新しい仕事がうまくいくとか、起業が成功するとかの前に、精神的にやられてしまうリスクが高いだろう。今のまま、仕事に没頭する道を選ぶのが吉である。

 

5. 無職を悲観してないか、実は大企業に居ることを誇りに思っていないか

長年、一つの企業に所属していると、知らない間に、そんな自分が偉く、すごく、思ってしまうようになる。

特に大企業の人はそうではないか。

人に聞かれて、勤め先を答える時にちょっと誇らしく感じちゃうとか。

実はこれ、結構、自分の会社の事、好きなのだ。そして、意外に、中小企業を馬鹿にしてしまったり、ましてや無職の人など、自分にはありえない状態だと勘違いしてしまうのだ。

明日退職すれば、すぐに無職の人になれるのにだ。

こういうタイプは、そんな大好きな会社を辞めたあとの状態とのギャップに耐えられないかもしれない。昼間出かけるときに、つい必要もないのに、背広を着てしまうタイプだ。自分で考える以上に、人の評価を気にするし、プライドが高い。

そういう方は、大きな会社で大きな仕事をするべきである。退職して、フリーランスで大きなお金を稼げたとしても、大きな組織で大きな仕事に携わる醍醐味とはまた別の次元の話である。

自分の事を、もう一度、客観的に分析してみるべきである。

 

RYO-JAPAN
残り5個は、後半に続く・・・・!
Ms.X
本当にあと5個も、それらしいポイントあるの?怪しいもんだわ。

 

後半に続く・・・と言ったら続くのである。

 

前半だけ読んで、もう早期退職したくなったあなた。早速、プロに頼んで退職しちゃおう!

 

     
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