前の記事で、永遠の自己ライブラリ作成のための、PX-W3U4の設置までを記事にした。
まだテレビがアナログ放送の頃、当時はアメリカに駐在していたのだが、日本のテレビ番組が恋しく、よく現地のビデオレンタル屋で借りてむさぼるように見ていたものだ。 完全に著作権度外視のブラックビジネスだっただろうが、駐在員の世界ではなくては[…]
今回は最も面倒と思われる、ドライバ、ソフトのインストールと設定について記事にしたい。ネットで探せばいろいろ記事が見つけられるが、ここはあくまでも私の環境でうまくいったことの情報だけを書くことにするのだ。WIndows10 本日時点での最新update適用、64bitOS環境である。
PLEX USB接続 地上デジタル・BS・CS対応TVチューナー PX-W3U4
【追記】本記事よりもさらに詳細に、Surface Laptop2でのインストール方法を徹底詳細解説した記事を公開しましたので、そちらにも是非参照くださいませ。
本ブログでは、永遠の自己ライブラリ作成のための、PX-W3U4を使用して、TS抜き録画を行うためのTVtest, BonDriverなどのインストール方法について解説してきた。 過去の記[…]
PX-W3U4設定の大きな流れ
1.装置を制御するメーカー提供の標準ドライバをインストールする。
2. TS抜きで録画するためのアプリ(TVtest)とそのアプリが標準ドライバを使ってPX-W3U4を制御するために必要なソフト(BON Driver)をインストールする。
基本的にはこれがまずは最低限必要なことの流れだ。
Windows環境の準備
上記各種ソフトを動かすために、いくつかのパッケージをあらかじめインストールする必要がある。以下のものだ。
Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ Update 3
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=53840
Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=26347
Visual C++ 2008 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=26368
Visual Studio 2012 更新プログラム 4 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30679
Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40784
自分の環境では、いくつかのものは、すでに別バージョンがインストール済という理由でエラーとなったが、それで問題なかった。
上記リンク先にいくと、64bit(x64)用と、32Bit(x86)用のものがあるが、自分の場合は、両方インストールした。
Windowsが64bitでも、上記ソフトは、それに合わせるのではなく、TVtestなどの動かすアプリにあったものが必要になる。自分の場合は、32bit版のTVtestを後にインストールするので、上記のパッケージも32bit用のものをインストールすればよいことになる(結果的に自分は両方インストールしたが)。
さて、とりあえずwindows環境の準備はこれで完了である。
PX-W3U4 標準ドライバーのインストール
まず最初にやるのは、これだ。
公式ホームページからドライバをダウンロードする。ここでも64bit用と32bit用に分かれている。自分はドライバはOS内部で動くので、OSに合わせて、64bit用をダウンロードしてインストールしたのだ。2017/08更新のものだ。
WindowsのデバイスマネージャからPX-W3U4を探し、ドライバの更新、ファイルを指定して更新を選択して、先ほどダウンロードしたドライバのフォルダを指定した。
ここで、デジタル署名のないドライバだというエラーメッセージが出た。デバイスマネージャを見ると、写真のように、ビックリマークが表示されていた。
では、デジタル署名なしのドライバをインストールするには?とググると、Windows10では、起動時にドライバ署名を強制しないモードでスタートアップできることがわかり、やってみた。
WIndowsの設定→更新とセキュリティ→回復→PCの起動をカスタマイズする(今すぐ再起動)とすると、以下のような画面が現れる。
トラブルシューティング→詳細オプション→スタートアップ設定→再起動となると、実際に再起動され、起動時に、スタートアップ設定画面が表示される。そこで、7のドライバー署名の強制を無効にするを選択するとすぐにWIndowsが起動され、その状態では署名なしのドライバがインストールされるはずだ。
はずだ・・・というのは、自分の場合、このスタートアップ設定画面が出るまではいいが、ここで7をタイプしてもBluetoothキーボードを認識せずに、キーボードから入力できず、あわててUSBキーボードを接続して再度同じ手順を繰り返したり、PX-W3U4デバイスをいったん無効にしてから有効にしたり、なんかごちゃごちゃやっているうちに、ふとデバイスマネージャを見ると、例のびっくりマークが消えていた・・・・ということで、このあたり明確な手順を正確には書けないのだ。
大変申し訳ないのだ。しかしまあ、こうして、ごちゃごちゃやれば、上記標準ドライバーはとにかくWindows10 64bit環境にうまくインストールできるということではある。
Bondriverのインストール
チャンネル設定や、録画時間設定などを行うアプリ(TVtest)が、上記でインストールした標準ドライバを使ってハードウェア(PX-W3U4)をコントロールできるようにするための、ソフトウェア(ライブラリ)がこのBonDriverである。中身はxxx.DLLなどになる。
いわゆるドライバーではないので、混乱しないようになのだ。標準ドライバとBONdriverの2種類のドライバがあるわけではない。
今回、インストールしたのは以下のものだ。
BonDriver_BDA-2017-02-06.zip
https://github.com/radi-sh/BonDriver_BDA/releases
ダウンロードしたものを解凍して適当な場所におけばよい。
中を見ると、またx64とX86に分かれているが、今回ソフト(TVtest)は32bit版を使うので、このライブラリ(BONdriver)も32bit(x86)を使う。自分はx86_通常版を使った。
x86_通常版 フォルダを見ると、そこにdll(ライブラリ)があるので、そのファイルと同じものを全部で4つコピーして、以下のとおりファイルの名前を変える。
BonDriver_PX_W3U4_S0.dll
BonDriver_PX_W3U4_S1.dll
BonDriver_PX_W3U4_T0.dll
BonDriver_PX_W3U4_T1.dll
中身は同じ。元々のBonDriver_BDA.dllをコピーして上記のとおりの名前に変えたもの。この4つのファイルを作ればよい。中身が何とか気にする必要はない。
これはあとで使うので、とりあえずここまでだ。
追加のソフトのインストール
USB接続である、PX-W3U4の場合、さらに、以下のファイルをインストールする必要があるようだ。
BDASpecial-IT35-2017-03-01.zip
https://github.com/radi-sh/BDASpecial-IT35/releases
上記を解凍して適当な場所にまずは置く。
BonDriver_PX_x3U4_S.iniとBonDriver_PX_x3U4_T.iniがあると思うので、これを先ほどと同じようにコピペして、以下の4つのファイルを作成する。
BonDriver_PX_x3U4_S.iniから
BonDriver_PX_W3U4_S0.ini
BonDriver_PX_W3U4_S1.ini
をコピー、リネームする。
BonDriver_PX_x3U4_T.iniから
BonDriver_PX_W3U4_T0.ini
BonDriver_PX_W3U4_T1.ini
をコピー、リネームして作成する。
また、このフォルダに含まれる以下のファイルはこのあと使う。
WinSCard.dllとWinSCard.iniとIT35.dllだ。dllはやはりx86_通常版のフォルダの中にあるものを使った。
さて、これで一応、必要なライブラリ(dllファイル)やiniファイルは用意できた。これらを間違えないように、別のフォルダにまとめてコピーしておくと間違いがないだろう。
もう一度、あとで必要なファイルは、上記で作成した、
BonDriver_PX_W3U4_S0.dll
BonDriver_PX_W3U4_S1.dll
BonDriver_PX_W3U4_T0.dll
BonDriver_PX_W3U4_T1.dll
BonDriver_PX_W3U4_S0.ini
BonDriver_PX_W3U4_S1.ini
BonDriver_PX_W3U4_T0.ini
BonDriver_PX_W3U4_T1.ini
WinSCard.dll
WinSCard.ini
IT35.dll
となる。準備できたであろうか?
TVtestアプリのインストール
さああともう少しだ。
いよいよ、実際に録画操作などを行うための操作アプリケーション、TVtestをインストールする。
今回使用したのは、
だ。ダウンロードしたら解凍し、アプリを置くに適切な場所に置く。まあ、どこでも良いのだが。これが32bit版のアプリになる。
解凍したフォルダー直下に(TVtest.exeのある場所)、さきほど準備したファイルをすべてコピーする。
以上。
これでインストールはすべて完了したはずだ。いかがだろうか。
TVtestを起動すると、起動画面が表示され、設定ができるようになるはず。できなかったら、もう一度、正しくファイルをリネームしたか?正しく32bit版を使用したかなど、上記手順をもう一度確認しよう。
TVtestで2番組 同時録画する方法
TVtestの初期設定は、自分の環境によらず共通なので、詳細は割愛する。ネット上にいろいろ情報が残っているはずだ。
基本的な考え方だが、たとえば自分の場合、地デジを2つ同時録画したい。その場合は、さきほどのTVtestのフォルダを丸ごと複製して、中身は同じだが、2つのTVtest.exeがあるようにする。単純にフォルダーごとコピペすればよいだけだ。
それぞれのTVtest.exeを起動することによって、同時に地デジ2番組を視聴したり録画できたりする。それが基本的な仕組みだ。
なので、まずは2つの同じフォルダーを複製し、まずは最初のTVtest.exeを起動する。そこでは地デジ用のドライバであるBonDriver_PX_W3U4_T0.dllを指定する。
他方のTVtest.exeを起動したら、そちらではBonDriver_PX_W3U4_T1.dllを指定してやる。それぞれ独立に設定してやる必要がある。そのあたりの考え方を理解しておくとわかりやすいと思う。
自分の場合、さらにデコーダはJacky Mpeg2を選択している(T0,T1ともに)。レンダラはEVR, スマートカードリーダーを選択。それぞれで対象チューニング空間UHFに対してチャネルスキャンをすればよい。2つのTVtest.exeで同時にスキャンして問題ない。
TVtestは基本的な録画ソフトなので、このように2番組同時で視聴・録画するためには、ソフトそのものを2つ起動する必要があり、それぞれで録画設定などをする必要があって、ちょっと原始的である。番組表から録画設定する機能もないので、普通のHDDレコーダーに慣れてしまうと、ちょっと操作性に不満を感じる。
まあ、このソフトそのものが、マニアックな人向けという大前提であるから、仕方ないのかもしれない。
自分の環境では、これですっかり地デジを2チューナーで同時視聴できる環境がパソコンに設定できたのだ。
さて、次の記事では、さらに便利ソフトを加えて、番組表から予約録画できるようにしていきたい。続く・・・
上記よりもさらに詳細に、Surface Laptop2でのインストール方法を徹底詳細解説した記事を更新しましたので、そちらにも是非参照くださいませ。
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退職金節約生活中の楽しみの一つとして、テレビ番組を録画・私的ライブラリ化して、なんども楽しむための方法を記事にしてきた。過去の記事はこれだ。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://ryo-japan.[…]